過去問

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ちょっと現場に張り付く等によりPC利用環境に恵まれずおくれてしまっていましたが、平成26年度の出題総括の続きをしたいと思います。まずは建設環境です。
問題II-1 (専門知識)
昨年同様1枚物を2題解答する形式でした。
4つの異なる分野の設問が出されましたが、この中から2つ答えなければいけません。このため、「自分の専門以外についても勉強しておく」ということが強いられると思います。

II-1 次の4設問のうち2設問を選び解答せよ。


II-1-1 「生物多様性国家戦略2012-2020」において示されている生物多様性の4つの危機について、それぞれの危機を引き起こす要因と生物多様性への影響を説明せよ。
また、4つの危機のうち建設分野に関係の深いものを1つ選び、先に示した危機を引き起こす要因を対象に、必要と思われる対策の概要を述べよ。


II-1-2 ヒートアイランド現象の原因と考えられるものを3つに大別して、それらについて概説せよ。また、それぞれの原因を緩和するための建設分野における具体的対策を述べよ。
II-1-3 平成12年に「循環型社会形成推進基本法」が公布され,社会資本整備の面からも循環型祉会の構築が進められているところである。本法制定の背景を2つ述べよ。
また、建設分野において、循環型仕会の構築に重要と思われる施策とその概更を2つ述べよ。
II-1-4 湖沼や閉鎖性内湾の環境表す指標、下層溶存酸素量(以下、「下層DO」という。)が重要であるとの認識が高まってきている。下層DOが環境を表す指標として重要となってきた理由について述べよ。
対策の原理が異なる下層DO改善に係わる対策を2つ挙げ、それぞれの対策の原理を説明せよ。


今年は「生物多様性」「ヒートアイランド」「循環型社会」「閉鎖性水域における下層DO(溶存酸素量)低下」の4つがネタにされました。4問目以外は非常にオーソドックスなネタで、配布している問題集でも取り上げているものばかりでした。
II-1-1の生物多様性の解答は、「第1の危機(開発など人間活動による危機)」「 第2の危機(自然に対する働きかけの縮小による危機)」「第3の危機(人間により持ち込まれたものによる危機)」「第4の危機(地球環境の変化による危機)」の4つが簡潔に示されていればA評定です。
II-1-2はヒートアイランドをネタに取り上げています。原因3つは「開発行為に伴う緑地や水面減少」「高層建築密集に伴う風通しの悪さ」「エアコン稼働率向上」あたりではないでしょうか。
II-1-3は「循環型社会形成推進基本法」に基づいた循環型社会構築についてです。建設環境のほか環境部門でもおなじみのネタです。
II-1-4はなんともマニアックです。単なる閉鎖水域の水質悪化ではなく「下層溶存酸素量」ですか・・・。河川や下水道を専門とする私でもちょっと厳しい問題です。
問題II-2(応用能力)
昨年同様、解答2枚物の問題でした。昨年と異なり、他の科目と同様全問「あなたが業務を進めるに当たり」を条件設定に実務手順や留意点を問うものでした。

II-2 次の2設問のうち1設問を選び解答せよ。


II-2-1 山間部を事業実施想定区域とするある建設事業が計画されており、あなたはこの事業に係る計面段階配慮書手続を実施することとなった。'建設事業及び、当該事業に関し調査、予測、評価を行う計画段階配感事項(本設問では、事業完了後の環境影響に係る事項とする。)のうち特に重要と思われるものを1つ想定した上で、当該業務に関する以下の問いに答えよ。
(1)あなたが想定した建設事業の慨要と計画段階配慮事項を挙げよ。
(2)建設事業の事業特性、事業実施想定区域及びその周辺の地域特性に言及しつつ、(1)で挙げた計画段階配患事項を選定した理由を述ぺよ。
(3)事業特性、地域特性を踏まえつつ、(1)で挙げた計画段階配慮事項に係る調査の手法について具体的に説明せよ。
(4)(1)で挙げた計画段階配慮事項に係る調査、予測及び評価の結果を、それ以降の建設事業の具体化や環境影響評価手続にどのように反映・活用するのか、反映・活用場面を1つ挙げ、その内容を概説せよ。


II-2-2 公共工事の実施に当たって、自然由来の土壌汚染が確認された。当該工事における土壌汚染対策の責任者として業務を推進するに当たり、以下の問いに答えよ。
(1)想定する事業概要と立地条件及び具体的な土壌汚染の内容について記せ。
(2)本工事においては、近隣に処理事業者や処分揚等が無い。この条件下で対策を選定する手順を述べよ。
(3)上記の手順で選定された措置、その選定理由及び実施上の留意事項について述べよ。


こちらの方は、「環境アセスメント」「土壌汚染対策」とかなり限定されたネタについて、細かい解答指定などがある設問でした。取り上げられたネタからいって、実務経験がない人には相当苦労を強いられたと思います。コンサルで普通に計画・設計業務等に従事している人にとっては非常につらい出題だと思います。私自身、正直A評定レベルの解答は無理っぽいです。これを制するには自分の専門外の分野に関してもキチンと「仕事」を把握・学習することが必須だと思います。
問題III(課題解決能力)
昨年同様解答構成の細かい指定がある長文問題でした。

III 次の2問題のうち1問題を選び解答せよ。


III-1 大規模な津波・高潮・洪水等の自然災害に対する備えとして、事前防災・減災を推進することが必要となってきている。一方、我が国の生物多様性の損失はすぺての生態系に及んでおり、今後は、自然と共生できる事前防災・減災を進めていくことが重要になると考えられる。このような状況を考慮し、以下の問いに答えよ。
(1)事前防災・減災の取り組みを進めながら生物多様性の保全を図るために検討すぺき事項を多面的に記述せよ。
(2)(1)の検討すべき事項の中から、生物多様性の保全を図る上で、あなたが最も重要と考えるものを、他の事項との比較を行った上で1つ挙げ、その理由を論述せよ。
(3)(2)で挙げた事項に対する技術的課題を2つ挙げ、それぞれについて、解決するための技術的提案を具休的に述べよ。


III-2 我が国の社会資木ストックは、高度経済成長期などに集中的に整備され、今後急速に老朽化することが懸念されている。今後、真に必要な仕会資本壁備とのバランスを取りながら、如何に戦略的に維持管理・更新を行っていくかが問われている。同時に、この様な社会資本の更新の機会を捉えて、自然環境や生活環塊などへの配慮の取組を実施する必要がある。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1)社会資本の更新事業を1つ想定し、その概要を説明せよ。また、その更新事業を計画、実施する際に環境への配慮を図る観点から検討すべき疎題を、多面的な視点から複数挙げ、その内容について述べよ。
(2)上述した検討すべき課題のうち、あなたが最も重要と考えるものを1つ挙げ、その理由を説明するとともに、解決するための技術的提案を示せ。
(3)あなたの技術的提案がもたらす効果を具体的に示すとともに、想定されるリスクについても記述せよ。。


取り上げられたネタは「生態系に配慮した防災・減災」と「環境に配慮した社会資本の維持・更新」です。「防災・減災」「社秋資本の維持・更新」は、一昨年まであった建設一般の普遍的課題であり、見事にこれを踏襲しています。いずれの設問も他の科目同様「施策に伴う負の影響(リスク)」にも言及しています。今後、課題解決能力の問題では「負の影響」も必ず検討しておく必要があると思います。また、長文で解答指定事項が細かいため、記述前にまず「問題文は何を書けといっているのか」をきちんと把握した上で、適切な章立て等の構成を検討することが求めらると思います。
総論(建設環境)
建設環境は出題数が減った分、専門が細分化した技術者には難しくなったと感じます。特に応用能力では「環境アセス」か「土壌汚染対策」に精通した知識が求められます。「生物調査」や「河川」、「公園緑地」等を専門とする人にはかなり難しかったという感じです。来年以降もしばらくはこんな感じを踏襲すると考え準備した方が良さそうです。
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タグ : 過去問 建設環境

問題II-1 (専門知識)
昨年同様1枚物×2題に解答する形式でした。
4つの異なる分野の設問が出されましたが、この中から2つ答えなければいけません。このため、「自分の専門以外についても勉強しておく」ということが強いられると思います。気になったのは、「公園緑地計画・設計を専門とする人(ランドスケープアーキテクト)」向けの出題がなかった(都市緑地法の制度はどちらかというと都市計画だと思う)ことです。

II-1 次の4設問(II-1-1~II-1-4)のうち2設問を選び解答せよ。(設問ごとに答案用紙を替えて解答設問番号を明記し、それぞれ1枚以内にまとめよ。)


II-1-1 様々なエリアマネジメントの活動が行われているが、多くの活動に共通する効果を3つ述べよ。


II-1-2 建築物を規制・誘導する次の仕組みについて,それぞれの概要を述べよ.
 1)建築協定 2)都市再生特別地区 3)総合設計制度


II-1-3 商業・業務集積がある駅周辺地城における自転車利用の目的を3つ挙げ、それぞれに応じた自転車等駐車場の整備やその利用促進への対応の考え方を述ぺよ。


II-1-4 良好な都市環境の形成を図るための仕組みとして、都市緑地法に定められた制度を3つ挙げ、それぞれの概要を述べよ。


今年は「エリアマネジメント」「建築物の規制・誘導」「自転車交通施策」「都市緑地法諸制度」の4つがネタにされました。
III-1-1のエリアマネジメントの効果は、「まちの活性化」「地域の持続的な活動による地域コミュニティ醸成」「管理運営に係る行政コスト縮減」あたりを挙げれば良いのではないでしょうか。
II-1-2は都市計画というより、どちらかというと建築関係の知識ですね。役所の建築主事など建築士の方やシンクタンク勤めの方は答えやすいと思いますが、ちょっと私には難しい感じです。
II-1-3は自転車ネタです。駅周辺の利用目的は「家から駅までの交通手段」「おかいもの」あとひとつはよく分からないですが、「サイクルアンドライド」でも書いておけば・・・、でも「家から駅までの交通手段」と変わらない気もするし・・・。うーん、よく分かりません。
II-1-4は「緑地保全地域制度」「管理協定制度」「緑地協 定制度」「市民緑地制度」「緑地管理機構による土地の買入れ」から3つ選んで概要説明すればOKです。
問題II-2(応用能力)
昨年同様、解答2枚物の問題でした。他の科目と同様、「担当責任者として業務を進めるに当たり」を条件設定に実務手順や留意点を問うものでした。


II-2 次の2設問(II-2-1、II-2-2)のうち1設問を選び解答せよ。(解答設問番号を明記し、答案用紙2枚以内にまとめよ。)


II-2-1 近年、歴史上重要な建造物及び周辺の市街地と人々の営みを一体的に捉え、良好な市街地環境の向上を目指す「歴史まちづくり」の取組が全国で広がりをみせている。城郭を中心に武家地、寺社地、町人地等が計画的に配置されていた城下町を起源とする地方の都市において「歴史まちづくり」を進めるための計画を策定することになった。この業務を担当責任者として進めるに当たり、以下の内容について記述せよ。

(1)計画策定に当たって検討すべき事項とその背景

(2)計画策定の手順とその内容

(3)計画策定を進める際に工夫あるいは留意すべき事項


II-2-2 人ロが10万人程度の地方都市において、図の検尉区域を対象に、地域の活性化を図る市街地の整備方針を担当責任者として策定するに当たり、以下の内容について記述せよ。なお,都市計画決定されているものの未整備の駅前広場及び道路については、長期にわたって事業化がされていないものとする。

(1)整備方針の策定に当たって検討すべき事項

(2)整備方針を策定する手順及びその具体的内容

(3)整備方針の策定に当たって工夫や留意すべき事項
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2問とも、昨年同様完全に役所の都市行政マン向けに特化していると感じました。役所で「都市計画」「まちづくり計画」「歴史まちづくり」等を日々担当している人なら、準備無しでも毎日携わっている業務のことを書くだけでA標定レベルが狙えると思います。
逆に、コンサルの、それも公園・緑地が専門のランドスケープアーキテクトの人などは本当に想定で書くしかなく、今年も大変つらい内容だったと思います。昨年も感じましたが、都市及び地方計画で民間技術者が技術士を取得するためには、このII-2が鬼門となっていく感じがします。注目は2問目の都市計画図を条件として与えられ、まちづくり計画を問う問題です。駅の南口には大型商業施設があってそこそこ活性化しているようなので、私なら南北自由通路等による南北一体化と、進まない北口の整備計画の順応的な見直しでも書くと思います。いずれにしろ、これは良問だと感じました。


問題III(課題解決能力)
昨年同様、長文で、解答要求事項が細かい問題でした。


III 次の2問題(III-1、III-2)のうち1問題を選び解答せよ。(解答問題番号を明記し、答案用紙3枚以内にまとめよ。)


III-1 本格的な人ロ減少・少子高齢化が顕在化しつつある地方都市における、都市の再構築に関し、以下の問いに答えよ。

(1)持続可能な都市経営の確保に向け想定される課題を述べよ。

(2)課題に対する基本的な解決の方策を都市構造のあり方に着目して述べよ。

(3)解決の方策の実行に際し、想定される負の側面と対応の方向性を具体的かつ多面的に述べよ。


III-2 津波により相当数の住宅、公共施設等が滅失した市街地において、あなたが担当責任者として住宅再建を含めた市町村の復興まちづくりに係る事業に取り組むものとして、以下の問いに答えよ。なお、解答に当たっては、東日本大展災の津波により被災した市街地と同じ制度が適用されること、比較的頻度の高い一定程度の津波を想定した海岸保全施設等の計画・整備が別に進められていることを前提とする。

(1)実施すぺき事業とその意義について説明せよ.

(2)市街地の復興を早期に進めるに当たってあなたが重要と考える課題を述ぺ、事業の進め方を提案せよ。

(3)提案した進め方で事業を進めていくに当たってのリスクとその対応方法を述べよ。


III-1は「持続可能(サスティナビリティ)なまちづくり」で、私はかなり高確率で出ると思ってましたがやはり出ました。少子高齢化に伴う人口減少や経済の低成長による財政悪化等を嘆き、これに対する方策を書きます。「都市構造のあり方に着目」とありますので、コンパクトシティに傾倒した解答が模範的だと思います。
III-2はなんか昨年もほとんど同じようなのが出ていましたが大震災津波ネタに絞ったもの。但し、昨年は「最大クラスの津波」に対し「せめて逃げて命だけは助かるまちづくり」を書かせるものだったのに対し、今年のは復興の早期実現等にも言及させるものでした。「あなたが担当責任者」という、なんか問題II-2(応用能力)みたいな設定が特徴的でした。


総論(都市及び地方計画)
都市及び地方計画は、総体的には出題ネタが素直な感じでした。但し、昨年同様ランドスケープアーキテクトの方にはきつかった感じがします。

問題II-1 (専門知識)
昨年の改正を基本的に踏襲した1枚物×2題選択という出題でした。
内容は河川、ダム、砂防地すべり、海岸海洋の各分野から1問づつであり、このうち2問に解答しなければなりません。このため、「自分の専門以外についても勉強しておく」ということが強いられると思います。

II-1 次の4設問のうち2設問を選び解答せよ。


II-1-1 近年の水害の特徴について述べるとともに、都市部の河川における水害対策についてハード・ソフト両面から述ぺよ。


II-1-2 洪水調節機能の強化を目的とした既存ダム施設を有効活用する具体的な方策を2つ挙げ、その技術的な特徴を述べよ。
II-1-3 河道閉塞(天然ダムの形成)、火山噴火による降灰、地すべりの活動のいずれか1つを選び、これに起因する更なる被害を防止・軽減するためのソフト、ハードそれぞれの対策について述べよ。
II-1-4 砂浜海岸における侵食機構を述べた上で、その侵食対策として海岸保全施設計画を検討する際の留意点を述べよ。


河川が近年の都市型水害、ダムが既存ダムの有効活用、砂防地すべりは「天然ダム」「火山降灰」「地すべり活動(メカニズム)」から好きなものを選ぶ形式、海岸海洋が侵食対策としての海岸保全施設計画をネタに取り上げました。非常にオーソドックスだし、砂防地すべりなんて好きなものを選べる特典もついています。大変素直な問題ばかりなので、平均点は高いのではないのではないでしょうか。
問題II-2(応用能力)
こちらも昨年度を踏襲、2枚物の問題でした。他の科目はほとんど「あなたが担当者として実施する際」等の仮定を条件にしてますが、河川、砂防及び海岸・海洋ではこの条件が特に付けられていませんでした(但し解答のスタンスとしてこれが求められると思います)。

II-2 次の2設問のうち1設問を選び解答せよ。


II-2-1 公共事業として実施する河川、砂防及び海岸・海洋分野における施設整備では、防災安全度の確保のみならず、美しく自然豊かな国土の形成のため自然環境への配慮が求められる。そういった状況を考慮し、以下の問いに答えよ。

(1)河川、砂防及び海岸・海洋分野の施設整備において、影響を受ける自然環境の要素とその影響の過程を説明せよ。

(2)(1)で記載した自然環境の要素とその影響の過程に対して、施設の計画・設計・施工の各段階において、自然環境の保全・回復・創出の観点から留意すべき事項について述べよ。


II-2-2 近年、南海トラフ地震等の巨大地震に備えて、「南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法」等の法整備や、具体的な対策の策定等が進められている。南海トラフ地震等の巨大地震が発生した際には、強い揺れ、液状化・地盤沈下、巨大な津波等の発生による被害が想定される。そこで、河川、砂防及び海岸・海洋分野の観点から、以下の問いに答えよ。

(1)南海トラフ地震等の巨大地震の発生により想定される被害を2つ以上取り上げ、その被害を軽減するため、平常時から準備しておくべき対策と対策実施の際に留意すべき事項を述べよ。

(2)(1)で取り上げた想定される被害について、巨大地震発生時の応急対策と対策実施の際に留意すべき事項を述べよ。


こちらの方は、「自然環境への配慮」「地震対策」と科目全般に関わりのあるネタについての設問でした。取り上げられたネタからいって、行政事務的なネタだった昨年と異なり、コンサルで普通に設計業務等に従事している人にとっても書きやすかったと思います。
問題III(課題解決能力)
昨年同様解答構成の細かい指定がある長文問題でした。

III 次の2問題のうち1問題を選び解答せよ。


III-1 我が国の社会資本は、高度成長期などに集中的に整備され、国民の日々の生活を支えるとともに、産業・経済活動の基盤となってきた。今後、これらの社会資本の老朽化が急速に進むが、限られた財源の中で的確に維持管理・更新していく必要がある。このような状況の中で、以下の問いに答えよ。

(1)今後、河川、砂防及び海岸・海洋分野における社会資本の維持管理・更新を的確に行っていくために、留意すべき事項を幅広い視点から概説せよ。

(2)(1)で概説した留意すべき事項を踏まえ、あなたが最も重要と考える技術的課題を2つ挙げ、それを解決するための技術的提案を示せ。

(3)(2)の技術的提案それぞれについて、実行する際のリスクや課題について論述せよ。


III-2 流砂系における土砂移動に関わる課題は、砂防、ダム、河川、海岸のそれぞれの領域において様々な形で発生している。原因となっている現象が、それぞれの領域を超えたより広域のスケールにまたがり、個別領域の課題として対策を行うだけでは、他の領域へのマイナスの影響や維持管理に係る労力・コストの増大等を招き、根本的な解決・改善がなされないことがある。このような場合に、各領域の個別の対策にとどまらず、他の領域でも必要な対策を講じ、課題の解決を図る「総合的な土砂管理」が重要である。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。

(1)「砂防領域」、「ダム領域」、「河川領域」、「海岸領域」で発生している土砂移動に関わる課題について、領域毎に記述せよ。

(2)(1)で記述した課題のうち、あなたが個別領域の対策だけでは根本的な解決・改善がなされないと考える課題とその理由について、領域間での土砂移動に留意して示すとともに、総合的な土砂管理の視点から対策を提案せよ。

(3)(2)であなたが提案した対策について、想定されるマイナスの影響と技術的課題を記述せよ。


維持管理と総合的な土砂管理です。予想通り、科目全般に関わる、H24までのAグループで毎度のように取り上げられているネタでした。但し、長文で解答構成が指定されているため、記述前にまず「問題文は何を書けといっているのか」をきちんと把握した上で、適切な章立て等の構成を検討することが求めらると思います。
総論(河川、砂防及び海岸・海洋)
河川、砂防及び海岸・海洋は、総体的には素直かつオーソドックスで最近出題履歴があるネタばかり出たという感じです。昨年も同様の傾向だったので、来年以降もしばらくはこんな感じを踏襲するのではないでしょうか。

タグ : 過去問 技術士

問題II-1 (専門知識)
予想通り、1枚物の出題でした。Aグループ(計画・管路施設)とBグループ(水処理)の双方への解答を強いられるという悪しき慣習も踏襲されました。この辺、1枚物が今年からお目見えした建設部門などとはえらい差です。但し、設問数が4問(A・B2問づつ)に減りましたのでより広い範囲を予習しておくことが求められると思います。


【Aグループ】


II-1-1 下水道長寿命化計画を策定する目的と計画の策定で検討すべき事項について述べよ。


II-1-2 合流式下水道の改善について、当面の改善目標を3項目挙げ、内容を説明するとともに、それぞれについて異なる対策を2例ずつ挙げよ。また、対策を強化すべき重要影響水域について説明せよ。


 【Bグループ】


 II-1-3 膜分離活性汚泥法のプロセス構成上及び処理機能上の特徴を説明するとともに、下水道施設に適用する場合の設計上の留意点を述べよ。


 II-1-4 下水処理場や汚泥処理場における臭気の発生する場所を列挙するとともに、臭気を防除する方法について述べよ。


Aグループは長寿命化計画とCSO対策、下水道界の王道のようなネタですね。それなりに勉強さえしていれば十分書けたと思います。
Bグループは「膜分離活性汚泥法」と「臭気対策」ですか・・・。処理場やったこと無いと難しいですね。私なら膜分離を選んで「特徴:最終沈殿池がいらないので用地が狭くてよい」「留意点:つまり防止の対策を講じる必要がある」位しか書けない・・・。今年受けたら厳しかったみたいです。


問題II-2(応用能力)
こちらは予想通り解答2枚物の問題でした。他の科目と同様「あなたが担当者として」という仮定の下での業務手順や留意点を書くものでした。

II-2-1 下水汚泥のエネルギー化技術の導入担当者として、事業手法や地球温暖化対策等を考慮しつつ業務を進める場合、以下の項目に関してどのように対応するか記述せよ。

(1)事前に調査する必要がある事項

(2)業務を進める手順

(3)業務を進める際に留意すべき事項


 II-2-2 既存の下水道処理場において、新たに窒素を対象とする高度処理化を図るため、高度処理方法の選定を行うことになった。あなたが、この業務を担当者として進める場合、以下の項目、内容に関してどのように対応するか記述せよ。

(1)高度処理法法の選定当たって、事前に調査・確認すべき内容

(2)高度処理法の選定手順(3)高度処理法の選定に当たって、留意すべき事項


設問の内容はありきたりな「汚泥の有効活用」「高度処理適用」でした。
2問とも水処理関連の出題でした。昔、私が受けた時もそうでしたが、下水道は処理場関連業務経験者優遇で、相変わらず土木技術者には厳しい内容だと思いました。


問題III(課題解決能力)
昨年までの上下水道一般のように「課題を抽出した上解決策を書け」スタイルだと予測していましたが、むしろ総監に近いような、長文で、解答要求事項が細かい問題でした。
ただし、昨年までの上下水道一般では、「上下水道」について書かなければならなかったのに対し、今年からは「下水道のみ」が対象になりました。この辺は大きく負担が軽減したと思います。


III-1 都市化の進展等による雨水流出量の増大や地下空間の高度利用など都市構造が変化する中、下水道施設の整備水準を大きく超える集中豪雨により、人命や都市機能に重大な影響を及ぼす浸水被害が顕在化している。 このような状況を踏まえ、浸水被害を軽減するために実施する下水道の総合的な浸水対策について、以下の問いに答えよ。

(1)計画を立案する上での基本的な考え方について述べよ。

(2)優先的に対策を実施する地区を選定する上で調査すべき事項を列挙するとともに、経済性、安全性及び早期実現性の観点から考慮すべき内容を述べよ。

(3)自助・公助の考え方に基づいた具体的な対策についてハード、ソフトの両面から述べよ。


 III-2 我が国では、近年の急激な都市化や産業構造の変化、また気象の変化等により、長い時間をかけて築かれてきた水循環系が損なわれる事態が発生している。21世紀社会の持続的な発展のためには、安全で快適な生活及び健全な生産活動が実現するとともに環境の保全に果たす水の機能が確保されるなど、人間の諸活動と水循環系との調和を図っていくことが求められている。そういった状況を考慮して、以下の問いに答えよ。

(1)健全な水循環系を再構築するために、検討しなければならない事項を多面的に述べよ。

(2)上述した検討すべき事項を踏まえ、あなたが特に重要と考える技術的課題を2つ挙げ、解決するための技術的提案を示せ。

(3)あなたの技術的提案がもたらす効果やメリットを示すとともに、そこに潜むリスクやデメリットについても言及せよ。


問題IIIのネタは「ハード・ソフト連携による浸水対策」と「健全な水循環・良好な水環境」、双方とも昔から毎度のように出ている普遍的なネタです。準備をされた方はそこそこ書けたのではないでしょうか。


総論(下水道)
下水道については「1枚物」が昨年までもありほぼそれが踏襲されています。このため、今回の改正で、「上水道に関しての記述問題が無くなった」という負担軽減が大きかったのではという感じがします。

タグ : 下水道 過去問

問題II-1 (専門知識)
解答2枚物の出題を予想していましたが、上下水道の専門問題のような1枚物が出題されました。
4つの異なる分野の設問が出されましたが、この中から2つ答えなければいけません。このため、他科目と同様、今後は「自分の専門以外についても勉強しておく」ということが強いられると思います。

II-1-1 良好な景観の形成に資する制度のうち、①法律に基づく「計画」、②法律に基づく「規制・誘導措置」、③事業・活動に対する支援措置に該当するものを1つずつ(計3つ)挙げ、それぞれの特徴を説明せよ。


II-1-2 密集市街地の整備改善に当たり、居住者特性を踏まえ、地区内における生活再建に関し公的賃貸住宅が果たす役割を述べよ。


II-1-3 大都市都心部の鉄道駅に隣接又は近接する拠点的な複合開発に関する交通計画を立案する際に考慮すべき事項とそれに対する具体的な対応方策を、以下の視点ごとに説明せよ。  視点① 周辺道路交通への影響の回避  視点② 歩行者環境の安全性・快適性の確保


II-1-4 都市における緑の保全・再生・創出の推進に当たり、生物多様性を確保する上で留意すべき事項を異なる視点から3つ挙げて説明せよ。


今年は「都市景観」「密集市街地対策の公営住宅」「交通計画」「緑のネットワーク」の4つがネタにされました。
II-1-1の景観は、①は景観計画の概要(景観法に規定、景観行政団体の位置付け等)、②は①や地区計画、景観条例などでの具体的な措置をひとつ、③はここに書いてあるいろいろな支援制度のうちひとつ書けばいいと思います。
II-1-2は私には難しいですね。木密解消のため区画整理事業をするとして、地区内にいた賃借人世帯(特に高齢単身世帯など)を受け入れるようなことが重要な役割だと思います。
II-1-3は①は域内交通と通過交通との分離等を書くのかな・・・。②は私ならユニバーサルデザイン(導線配慮・連続・スパイラルアップ)を書きますね。
II-1-4は「面的な連続性」「維持管理まで見据えた取り組み」で決まりです。
問題II-2(応用能力)
こちらは予想通り解答2枚物の問題でした。他の科目と同様、「担当責任者として業務を進めるに当たり」を条件設定に実務手順や留意点を問うものでした。


Ⅱ-2-1 「大都市圏近郊の都市において、社会経済状況の変化を踏まえて、都市全体の視点から、都市計画法による都市計画の変更の必要性を検証することとなった。あなたが、担当責任者として業務を進めるに当たり、土地利用又は都市施設に関する具体的都市計画を想定して、下記の内容について記述せよ。

(1)検証の対象とする都市計画と検証を行う背景

(2)検証の手順とその具体的内容

(3)業務を進める際に留意すべき事項


Ⅱ-2-2 あなたが、地方都市の中心市街地活性化計画と事業の担当責任者として業務を進めるに当たり、下記の内容について記述せよ。

(1)中心市街地活性化のために検討すべき課題とその背景

(2)課題を解決するための体制と検討手順

(3)業務を進める際に留意すべき事項


2問とも、完全に役所の都市行政マン向けですね。役所で「都市計画」「中心市街地活性化」を日々担当している人なら、準備無しでも毎日携わっている業務のことを書くだけでA標定レベルが狙えると思います。
逆に、コンサルの、それも公園・緑地が専門のランドスケープアーキテクトの人は想定で書くしかなく、非常につらい内容だと思います。
他の科目もそうですが、今後このII-2が、合格のため乗り越える必要がある大きな壁になっていきそうな気がします。


問題III(課題解決能力)
昨年までの建設一般のように「課題を3つ抽出した上解決策を書け」スタイルだと予測していましたが、むしろ総監に近いような、長文で、解答要求事項が細かい問題でした。


Ⅲ-1 東南海・南海地震など、全国で大きな地震の発生が想定されているが、中央防災会議においては、地震・津波に強いまちづくりの方向性が打ち出され、津波防災地域づくりに関する法律も制定されている。これらを踏まえて、都市部において、津波による被害に関するまちづくり上の対応策を検討するに当たり、必要な海岸保全施設等が整備されることを前提に、都市及び地方計画の技術士として以下の問いに答えよ。

(1)津波に強い都市とするために検討しなければならない課題を多面的な視点から述べよ。

(2)上記(1)の課題に対する総合的な解決策を述べよ。

(3)解決策を実現するに当たっての問題点と対応の考え方を述べよ。


Ⅲ-2 人口20万人程度の地方都市において、「都市の低炭素化の促進に関する法律」に基づく低炭素まちづくり計画を策定するに当たり、以下の問いに答えよ。

(1)具体的な都市を想定しその特性を述べた上で、それを踏まえた当該都市の低炭素まちづくり計画における目指すべき将来都市像を述べよ。

(2)次の①~④の分野から2つ選び、分野ごとに、(1) の低炭素まちづくり計画の将来都市像を実現するための具体的方策を提案し、その方策の実施により生じうる負の影響又は不確定な要素による問題と、それへの対処方法について延べよ。
 ①都市機能の集約化
 ②公共交通機関の利用促進
 ③建築物の低炭素化の促進
 ④緑地の保全及び緑化の推進


問題IIIは素直でした。
III-1は防災まちづくり、それも大震災津波ネタに絞ったもの。課題は私の2年前の建設一般と同じく、「ハザード(予想外力)の見直し」「最大クラスの津波にはハードとソフト連携による多重防御」「防災情報収集・提供手段の見直し」でも挙げればいいと思います。
III-2は、低炭素都市づくり、平成22年度に出て以来です。余談ですが今年は建設環境(こちらは平成23年以来)でも出ました。いや~、地球温暖化はやたり重要課題なんですね。人口20万人というと、ちょっとした県の県庁所在地のレベルだと思います。想定する都市をA市等とし、「A市は太平洋に面している、人口20万人を擁するB県の県庁所在地であり、高度成長期にスプロールが進み」とか条件設定してやると非常にわかりやすい解答が書けると思います。


総論(都市及び地方計画)
都市及び地方計画、総体的には出題ネタが素直な感じでした。但し、ランドスケープアーキテクトの方には、勉強不足だとちょっとつらい感じだったかな。

問題II-1 (専門知識)
解答2枚物の出題を予想していましたが、上下水道の専門問題のような1枚物が出題されました。
今年はたまたま生物関係が専門の人は、順応的管理と生態系保全で行けました。しかしながら、他科目と同様、今後は「自分の専門以外についても勉強しておく」ということが強いられると思います。

II-1-1 環境再生等における順応的管理の基本的な考え方及びそのプロセスについて述べよ。また、順応的管理を実際の事業で適用する上での留意点を3つ挙げよ。


 II-1-2 平成25年4月1日から施行された環境影響評価法の主な改正事項を2点挙げ、それぞれの改正の背景と内容を述べよ。


II-1-3 建設リサイクルを取り巻く課題を3つに大別して、それぞれ、概要を説明せよ。また、課題解決に資する具体的な対応方法について述べよ。


II-1-4 「生態系ネットワーク」の考え方を説明し、ネットワーク形成のための具体的対策を建設環境の技術士の立揚から2つ挙げて留意点を述べよ。


出題テーマは順応的管理、環境アセス、建設リサイクル、生態系保全の4つであり、このうち2問に解答しなければなりません。
II-1-1の順応的管理は、私が添削等で「自然環境ネタは継続的なモニタリングとこの結果に基づいたスパイラルアップが重要」と強調してきましたが、まさにこのことです。このテーマは分野という狭い範囲を超えていて、今回改正後の出題としては珍しいと思います。
II-1-2は環境影響評価法改正に関する問題。予想問題として取り上げていましたので、あれで勉強された方はよく書けたのではないかと思います。
II-1-3は毎度おなじみの建設リサイクル。課題は汚泥や木系廃棄物のリサイクル推進のため、解決が必要な課題を挙げればいいのかと思います。
II-1-4は生態系ネットワークの考え方という問題。これも私が添削等で強調していた「自然環境ネタは面的な連続性確保が重要」をスジとした解答がいいのではと思います。
問題II-2(応用能力)
こちらは予想通り解答2枚物の問題でした。他の科目はほとんど「ケースを想定した上で」等の仮定を条件設定に基づいた業務手順や留意点を問うものでした。

II-2-1 ある建設事業によって環境への影響が懸念される区域内に希少種が生育・生息している。あなたは建設環境の技術士として、工事実施に伴う希少種に対する影響を予測し、環境保全措置を検討することになった。建設事業と希少種を1種想定した上で、当該業務に関する以下の問いに答えよ。

(1)あなたが想定した建設事業と希少種を挙げよ。また,想定した建設事業の概要を述べよ。

(2)希少種に及ぼす環境影響として考えられる項目を2つ挙げ,その内容を希少種の特性との関連から述べよ。
 
(3)(2)で挙げた項目から1つ選び、影響を予測する手法を述べよ。 (4)(3)で選定した項目に対して考えられる環境保全措置を1つ挙げ、その内容を述べよ。また、当該環境保全措置を検討する際に留意すべき事項を1つ挙げよ。


 II-2-2 工事による生活環境への影響が懸念される建設事業において、影響についての調査・予測、環境保全措置の検討を行うに当たり、以下の問いに答えよ。
 
(1)建設事業の内容、及びその建設事業が実施される地域の状況を想定し、具体的に述べよ。

(2)懸念される環境影響について、影響を及ぼす要因及び影響を受ける環境要素(以下、環境項目という。)を挙げ、その理由を述べよ。
 
(3)(2)で挙げた環境項目を1つ選び、調査・予測を実施する手順を述べよ。 (4)(3)で選んだ環境項目について、実施することが適切と考えられる環境保全措置を説明せよ。


こちらの方は、「希少種保全対策」「生活環境保全措置」と科目全般に関わりのあるネタについての設問でした。ただ、改正説明会で試験委員が言っていたように、「業務芸歴があるかどうか」でかなり難易度が違う感じです。この辺、コンサルで普通に設計業務等に従事している人にとってはけっこう厳しいかもしれません。
II-2-1は希少種として、オオタカなりホトケドジョウなり挙げた上で、具体的な工事等を想定、このインパクトからの保全方策について述べるものです。経験が無くともなんか行けそうな気がします。
II-2-2は上記と同様に工事を想定した上、生活環境保全(騒音、振動、水質)について記述するものです。こちらは具体的な定量値(騒音なら何デシベル以下にするとか・・・)等の知識が必要であり、こちらはちょっと実務経験無しでは手が出せない気がします。
問題III(課題解決能力)
昨年までの建設一般のように「課題を3つ抽出した上解決策を書け」スタイルだと予測していましたが、むしろ総監に近いような、長文で、解答要求事項が細かい問題でした。
建設環境で特徴的なのは「建設環境の技術士として答えよ」という設問形式です。

III-1 我が国における総CO2排出量においては、都市における社会経済活動に起因することが大きい家庭部門やオフィスや商業等の業務部門と自動車・鉄道等の運輸部門における排出量が全体の約5割を占めている。このような状況を踏まえ、建設環境の技術士として以下の問いに答えよ。
 
(1)低炭素都市づくりを実現するための方策を3つ具体的に示し、各々の方策が低炭素に寄与する仕組みを述べよ。
 
(2)その方策のうち、あなたが重要と考えるもの1つについて、その理由を説明するとともに、その方策の実施に当たっての技術的課題を述べよ。
 
(3)上記の課題を解決するための技術的提案及びその提案の留意点やリスクについて述べよ。


III-2 東京湾、伊勢湾、大阪湾等の閉鎖性海城の水質改善に向けて、各海域で再生行動計画が策定され、関係機関が流入負荷削減対策等に取り組んでいる。しかしながら、貧酸素水塊の発生が解消されず、生物の発死を招く等の課題も残されている。このような状況を考慮して、建設環境の技術士として以下の問いに答えよ。
 
(1)閉鎖性海域の環境改善を図る上であなたが重要と考える目標について述べよ。
 
(2)上述した目標を達成するための対策を1つ挙げ、その対策の技術的課題を示せ。
 
(3)上記の課題を解決するための技術的提案を示すとともに、提案を実施する際の問題点、トラブルについて述べよ。


III-1は低炭素都市づくりです。それにしても低炭素都市はすごい出題頻度ですね。一昨年出たばかり(私はこれに解答しました)なのにまた出ました。余談ですが今年は都市計画でも出ています。もちろん解答はガイドラインに沿った内容を記述すればよいと思います。
III-2は閉鎖性水域の貧酸素水塊についてです。
貧酸素水塊とはずいぶんマニアックな用語を出してきたと思いましたが、要は俗語でいう青潮のことで、DO(用損酸素量)低下により生物が死滅してしまう状態です。課題と解決策はあくまで「閉鎖性水域の水質改善」を念頭に書けばいいと思います。
総論(建設環境)
建設環境、総体的には予想通りでした。但し、生活環境系より自然環境系のネタが重要視されている感じがします。このため従来の「鉄道環境」「道路環境」等を専門とする方々は、単なる騒音や振動等だけでなく、自然環境系の勉強も十分慕う絵で受験することが重要になってくると思います。

タグ : 建設環境 過去問

問題II-1 (専門知識)
解答2枚物の出題を予想していましたが、上下水道の専門問題のような1枚物が出題されました。
内容は河川、ダム、砂防地すべり、海岸海洋の各分野から1問づつであり、このうち2問に解答しなければなりません。このため、今後は「自分の専門以外についても勉強しておく」ということが強いられると思います。

II-1-1 一級河川の河川整備計画の策定に関して、河川法の目的に照らして、計画内容として配慮すべき事項について述べよ。なお、当該河川においては、河川整備基本方針で洪水調節施設は位置づけられていないものとする。


II-1-2 近年、着目されている新技術である「台形CSGダム」について、重力式コンクリートダムと比較して、その技術的な特徴を述べよ。
II-1-3 土砂災害対策を検討する上で考慮すべき災害の特徴を、近年の土砂災害の実態を踏まえて2つ述べるとともに、それぞれの特徴に対応するためのハード・ソフト両面の対策について留意点を述べよ。
II-1-4 大規模な津波が来襲し、天端を越流した場合でも海岸堤防の効果が粘り強く発揮できるよう、海岸堤防の構造上の工夫について述べよ。


河川が一級河川の河川整備計画、ダムが台形CSGダム、砂防地すべりが土砂災害対策、海岸海洋が最大クラスの津波対策をネタに取り上げました。私自身、「CSGダム」だけは調べるまで何だかわかりませんでしたが、あとはなんとか論述できそうです。いずれにしろ、1枚物ですのでそんなディープな内容までは不要というか、書けないと思います。今後は科目全般を見渡し、ネタになりそうな物の概要を勉強しておくことが求められると思います。なお、1枚物の解答を2つ書くのと、2枚物の解答を一つ書くのではどうしても前者の方が時間がかかると思います。このため、時間配分には注意を要したのではないでしょうか。
問題II-2(応用能力)
こちらは予想通り解答2枚物の問題でした。他の科目はほとんど「あなたが担当者として実施する際」等の仮定を条件にしてますが、河川、砂防及び海岸・海洋ではこの条件が付けられているのはII-2-1の片方だけでした。

II-2-1 河川、砂防、海岸における災害に対応するため「ハザードマップ」の作成と公表が進められている。あなたが担当者としてハザードマップの作成・普及を進めていくに当たり、以下の問いに答えよ。

(1)洪水八ザードマップ、土砂災害ハザードマップ、火山ハザードマップ、津波ハザードマップ、高潮ハザードマップのうちいずれかを選び、記載すべき災害危険エリアの設定方法について述べよ。
 
(2)災害危険エリアの他にハザードマップに記載すべき内容について述べよ。

(3)効果的なハザードマップの作成やその普及・活用に当たって工夫すべき事項について述べよ。


II-2-2 高度経済成長期に集中的に整備されてきた我が国の社会基盤は、今後急速に老朽化が進行すると想定される。このような状況において、防災施設(河川、砂防及び海岸・海洋の分野に限る)の維持管理を行うに当たり、以下の問いに答えよ。
 
(1)維持管理の視点から防災施設の特徴について述べよ。
 
(2)効率的な維持管理を行うに当たって留意すべき事項について述べよ。


こちらの方は、「ハザードマップ」「維持管理」と科目全般に関わりのあるネタについての設問でした。ただ、改正説明会で試験委員が言っていたように、「業務芸歴があるかどうか」でかなり難易度が違う感じです。この辺、コンサルで普通に設計業務等に従事している人にとってはけっこう厳しいかもしれません。
問題III(課題解決能力)
昨年までの建設一般のように「課題を3つ抽出した上解決策を書け」スタイルだと予測していましたが、むしろ総監に近いような、長文で、解答要求事項が細かい問題でした。

III-1 IPCC(国連の「気候変動に関する政府間パネル」)の「第4次報告書」では、「将来の熱帯低気圧(台風及びハリケーン)の強度は増大し、最大風速や降水強度は増加する可能性が高い」という指摘がなされている。同じく「気候変動の適応推進に向けた極端現象及び災害のリスク管理に関する特別報告書」では、気候変動の影響による「強い降雨強度の増加、平均海面水位上昇による沿岸域の極端な高潮の増加、熱帯低気圧の活動(風速、発生数、継続時間)の変化」等、極端現象の増加について指摘がなされている。そういった状況を考慮して、以下の問いに答えよ。
 
(1)気候変動による外力の変化が我が国の国土・社会へ与える影響について、「上流域」「中流域」「下流・海岸域」に分けて、想定される影響例をそれぞれ説明せよ。
 
(2)今後、気候変動への適応策を講じていくに当たり、東日本大震災や近年発生した大規模水害、土砂災害等の災害から得られた教訓を踏まえて留意すべき視点を示すとともに、視点に基づいて強化すべき対策を提案せよ。

(3)(2)であなたが提案した対策について、そこに潜むリスクや課題を述べよ。


III-2 公共事業として実施する河川、砂防及び海岸・海洋分野における施設整備では、個別事業の事業評価を行うことが求められる。そこで以下の問いに答えよ。
 
(1)個別事業の事業評価の実施時期、評価項目など、個別事業の事業評価の概要を説明した上で、事業評価制度の課題を述べよ。

(2)個別事業の事業評価の評価項目のひとつとして「事業の投資効果」があり、その評価に当たっては「事業効果」を算定する必要がある。水害や土砂災害に対する安全性向上の効果、環境改善の効果のそれぞれについて、事業効果の算定方法を説明した上で、その算定方法の課題を述べよ。
 
(3)上記(1)及び(2)で述べた事業評価制度や事業効果の算定方法に関する課題を解決するための技術的提案を示せ。

気候変動と事業評価です。予想通り、科目全般に関わる、ここ最近、Aグループで毎度のように取り上げられているネタでした。ただ、総監のように解答要求事項が細かく設定されています。このため、記述前にまず「問題文は何を書けといっているのか」をきちんと把握した上で、適切な章立て等の構成を検討することが昨年まで以上に重要になったなあと思います。
総論(河川、砂防及び海岸・海洋)
河川、砂防及び海岸・海洋は、総体的には非常に素直でかつ最近出題履歴があるネタばかり出たという感じです。但し、問題II-1、問題II-2を踏まえると、今後は自分の専門外も含む広い範囲の勉強が必要になった感じは強くします。
●建設部門・建設一般 (問題I)
●ご覧頂くに当たっての留意事項
まずはじめに、ここに書いた内容は、平成25年2月段階で収集可能な情報に基づき推察した内容であり、確定的事項ではない。その旨十分留意した上でお読み頂きたい。なお、出題に関する追加情報が得られた段階、平成25年8月に試験問題が明らかになった段階で、必要に応じ内容を修正する予定であることを付記しておく。
従来の記述式問題が廃止され、平成18年度まで実施されていた択一形式が復活する。具体的には20問が出題(5者択一)され、このうち15問を選択して回答する形式となる。
試験で問われる内容に関し、オーソライズされている事項は以下の通りとなっている。
◆問題の種類
「建設部門」全般にわたる専門知識
◆概念
「建設部門」において不可欠な技術、業務遂行に際して必要な社会制度等に関する専門的な知識
◆内容
「建設部門」における不可欠な技術、社会的に重要なキーワード、業務における関連法規・制度等に対する専門的知識を問う。
◆配点
30点/満点110点
※平成24年度までは50点/満点100点であった。このため、重要度は低くなっているといえる。この設問は将来的には「足切りツール」(平成27年度より足切りツールとして用いることが日本技術士会よりオーソライズされている)という意味合いが非常に強くなることが予測される。
■出題形式予想
今のところ、基本的には平成18年度まであった択一式が復活する物と考えて差し支えないと考えている。この根拠として、平成25年度からの試験制度改正発表以後、日本技術士会が昔(平成18年度以前)の択一式過去問をインターネット上で公開したことが挙げられる。
■受験準備の基本方針
建設部門の場合、最も重要なのは最新版の国土交通白書の内容を把握することである。また、土木工学の基礎(構造力学、地盤工学、水理学、測量学)をおさらいすることも重要である。さらに、近年は持続社会の構築等の必要性から環境問題への認識が高まっており、環境・循環型社会・生物多様性白書(旧環境白書)の学習も有孔である。
また、東日本大震災、適正なインフラ維持管理、低成長・少子高齢化社会に向けた社会基盤整備のあり方等、社会・経済情勢を反映した出題も予想される。日常から新聞やマスコミ報道で社会動向を十分把握するとともに、建設分野全般に関連する課題や解決方策のあり方等について認識を高めておくことが求められる。このためには、「日経コンストラクション」「土木学会誌」等といった建設分野を包括する話題が満載された専門雑誌に目を通しておくことや、国土交通省がインターネット等で発表する建設行政に関する提言や白書、委員会諮問結果等の情報に敏感になること等が求められる。
また、択一試験の勉強法は「過去問攻略」が非常に重要である。具体的には技術士会が公開している過去問、さらには市販の問題集や技術士一次試験の専門科目過去問題をたくさんやり、併せて答え合わせを繰り返すことで、解答能力を醸成させる必要がある。
但し、中には専門分野に偏った非常に細かい出題内容もある。しかしながら、例えば河川を専門とする技術者が、鉄道の細かい設計基準の知識まで事前に詰め込むのは極めて困難である。とりあえず、15問のうち9問(平成27年度からこれで足切りが実施される予定)が合っていればよいのである。したがって、必須科目では満点を狙わずとりあえず7~8割程度を目指して学習を進めることが効率的と考える。
まずは日本技術士会が公表している過去問(平成16年度~平成18年度)にチャレンジしてみて欲しい。そして不得手な分野を抽出した上で、効率的に知識の醸成を図ってほしい。
■参考資料
○過去問題(平成16年度~平成18年度)【(公社)日本技術士会】
○過去問題の正解(平成16年度~平成18年度)【(公社)日本技術士会】
○過去問題、正解、解説等(平成13年度~平成18年度)【(株)テクノ・リアライズ】

タグ : 建設一般 過去問

●上下水道部門・上下水道一般(問題I)
●ご覧頂くに当たっての留意事項
まずはじめに、ここに書いた内容は、平成25年2月段階で収集可能な情報に基づき推察した内容であり、確定的事項ではない。その旨十分留意した上でお読み頂きたい。なお、新たに情報が判明した段階、平成25年8月に試験問題が明らかになった段階等で、必要に応じ内容を修正する予定であることを付記しておく。
従来の記述式問題が廃止され、平成18年度まで実施されていた択一形式が復活する。具体的には20問が出題(5者択一)され、このうち15問を選択して回答する形式となる。
試験で問われる内容に関し、オーソライズされている事項は以下の通りとなっている。
◆問題の種類
「上下水道部門」全般にわたる専門知識
◆概念
「上下水道部門」において不可欠な技術、業務遂行に際して必要な社会制度等に関する専門的な知識
◆内容
「上下水道部門」における不可欠な技術、社会的に重要なキーワード、業務における関連法規・制度等に対する専門的知識を問う。
◆配点
30点/満点110点
※平成24年度までは50点/満点100点であった。このため、重要度は低くなっているといえる。この設問は将来的には「足切りツール」(平成27年度より足切りツールとして用いることが日本技術士会よりオーソライズされている)という意味合いが非常に強くなることが予測される。
 ■出題形式予想
今のところ、基本的には平成18年度まであった択一式が復活する物と考えて差し支えないと考えている。この根拠として、平成25年度からの試験制度改正発表以後、日本技術士会が昔(平成18年度以前)の択一式過去問をインターネット上に公開したことが挙げられる。
■受験準備の基本方針
基本は最新版の国土交通白書、日本の下水道等の内容を把握すること、そして土木工学や衛生工学等の基礎をおさらいすることにつきる。なお、上水道については、厚生労働白書(殆ど水道に関する記載がない)よりも日本水道協会のHP等の方が参考になる。
また、東日本大震災、適正なインフラ維持管理、低成長・少子高齢化社会に向けた社会基盤整備のあり方等、社会・経済情勢を反映した出題も予想される。日常から新聞やマスコミ報道で社会動向を十分把握するとともに、上下水道部門全般に関連する課題や解決方策のあり方等について認識を高めておくことが求められる。このためには、「下水道協会誌」「月刊下水道」等といった業界の専門雑誌に目を通しておくことが非常に重要である。
さらに、専門問題同様に「下水道施設計画・設計指針と解説」「水道設計指針2012」等、重要な基準書などが最近改訂された事項はネタにされやすいので着目し知識を整理しておくべきである。
また、択一試験の勉強法は「過去問攻略」が非常に重要である。具体的には技術士会が公開している過去問、さらには市販の問題集や技術士一次試験の専門科目過去問題をたくさんやり、併せて答え合わせを繰り返すことで、解答能力を醸成させる必要がある。
なお、例えば「浄水施設の沈殿池における流速」等、非常に細かい出題内容もある。しかしながら、下水道の技術者が、こんな上水道の細かい知識まで事前に詰め込むのは極めて困難である。とりあえず、15問のうち9問(平成27年度からこれで足切りになる予定)が合っていればよいのである。したがって、必須科目では満点を狙わずとりあえず7~8割程度を目指して学習を進めることが効率的と考える。
まずは日本技術士会が公表している過去問(平成16年度~平成18年度)にチャレンジしてみて欲しい。そして不得手な分野を抽出した上で、効率的に知識の醸成を図ってほしい。
■参考資料
○過去問題(平成16年度~平成18年度)【(公社)日本技術士会】
○過去問題の正解)平成16年度~平成18年度)【(公社)日本技術士会】
今年からの建設一般や上下水道一般の択一に対し、不安を持っておられる受講生様が多いようです。
択一式の一般問題は平成18年度まで出されおり、今年からの出題内容はこれを踏襲すると考えています。
私は当時受験した感想として、「簡単だった」と感じています。択一の試験準備は最新の国土交通白書を斜め読みするくらいで、ほとんどこれといって勉強しなくても結果はOKでした。
ネガティブになる前に、まずは過去問題や練習問題にアタックし慣れ親しんでみることをおすすめいたします。
そして、7割程度以上の点が問題なく取れるのであれば、あとは無勉で挑んでもかまわないと思います。
方法としては、制度改正を踏まえ過去問や練習問題の書籍が出始めていますので、これを買うのがベストかもしれません。
但し、別に本を買わなくとも、平成16年度から平成18年度の3年分であれば、日本技術士会で過去問正解を公開してくれています。
また、株式会社テクノ・リアライズという技術士受験指導をやっている業者さん(サイトの会社案内などを見ますと、2年ほど前に中部電力OBの方が開業されたようです)が、自社のサイトに建設部門、環境部門、衛生工学部門の平成13年度から平成18年度の択一問題と正解(建設部門は簡単な解説まで)を整理してくれています。
とりあえず、こうしたものをうまく活用して慣れ親しんでみてください。

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