2010年06月

これまでの3部門5科目の合格経験に基づき、貴方の技術士二次試験受験について徹底的にサポートさせていただきます。
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試験本番まで1月半を切るような状況になってきました。受験生の皆様の準備の方はどうですか?
ワールドカップとか誘惑が多いと思いますが、ラストスパートに向けがんばって下さい。

今日は実際に添削で見受けられる「作文作法」について取り上げたいと思います。
具体的には「なんかしっくりこないしつこい文章」「箇条書きでの対応」について私の所見を記述します。


1.「なんかしっくりこないしつこい文章」
「書いてあることは間違ってない、でもなんかしっくりこない文章」ってありますよね。
解答が内容的にOKでも、とくに事実上「相対評価」の採点がされることから、こうした「作文の読みやすさ」が致命傷になりかねません。
以下に文章を例示します。


■わが国の社会資本整備における課題
 少子高齢化の進行や社会・経済の低成長化、成熟化が予測される中、我が国における社会資本の整備に関し、財政状況の変化に即したコスト縮減への取り組みが重要である。
 特に、フローからストックの流れの中で、今後は社会資本の維持管理や更新の比重が高まっていくことは明かである。このため、効率的な維持管理や更新の展開に向けた施策が重要である。
 但し、国民の安全や安心な暮らしを担保することは、どのような社会状況にあるにしろ、社会資本整備に課せられた重要な使命である。真に必要な新規社会資本整備については、推進していく取り組みも重要である。



読んでみてどうでしょうか?
書いてあることは間違ってないけど、なんかしっくりきませんよね。
結果は、おわかりの人も多いと思いますが、この文は3つの段落からなっていますが、そのすべての文末が「重要である」で終わっているからです。
些細なことですが、添削をしているとかなりの確率でこういう表現が見受けられます。
これを直すのは簡単なことです。
「重要である」とほぼ同義の語句をセットで覚えておき、語呂よく配置するのです。ほぼ同義の語句としては、例えば以下のようなものが挙げられます。
 ●必要である
 ●求められる

また、「重要と考える」とか「重要と認識すべきである」等、ただ「重要である」と結ぶのでなく自分の意見というニュアンスで補足する工夫も効果があります。
 
では、修正をしてみましょう。


■わが国の社会資本整備における課題
 少子高齢化の進行や社会・経済の低成長化、成熟化が予測される中、我が国における社会資本の整備に関し、財政状況の変化に即したコスト縮減への取り組みが求められている。
 特に、フローからストックの流れの中で、今後は社会資本の維持管理や更新の比重が高まっていくことは明かである。このため、効率的な維持管理や更新の展開に向けた施策が必要と考える。
 但し、国民の安全や安心な暮らしを担保することは、どのような社会状況にあるにしろ、社会資本整備に課せられた重要な使命である。真に必要な新規社会資本整備については、推進していく取り組みも重要と認識すべきである



どうでしょうか、ただ文末の表現をいじっただけだけど「違和感が無くなった」と思いませんか?。


2.箇条書きでの対応
 「【はじめに】や【現状分析】に重きを置いてしまったため【課題】や【対応策】が指定枚数以内で書ききれない」「骨子でまとめた書きたいことが紙数の制限で全て網羅できない」、特に受験を経験されたことがある方は、身に覚えのある悩みだと思います。
 こんなとき、「書くネタを減らしてなんとか字数制限以内にする」という方策も一つの手段です。しかし、「減らしたネタ」が実は試験官が求めている内容であるというリスクを背負ってしまいます。
 以上のような事由により、私は「箇条書き」の有効活用を実践してきました。
 またまた、前出の文章をネタに考えてみましょう。 


■わが国の社会資本整備における課題
 少子高齢化の進行や社会・経済の低成長化、成熟化が予測される中、我が国における社会資本の整備に関し、財政状況の変化に即したコスト縮減への取り組みが求められている。
 特に、フローからストックの流れの中で、今後は社会資本の維持管理や更新の比重が高まっていくことは明かである。このため、効率的な維持管理や更新の展開に向けた施策が必要と考える。
 但し、国民の安全や安心な暮らしを担保することは、どのような社会状況にあるにしろ、社会資本整備に課せられた重要な使命である。真に必要な新規社会資本整備については、推進していく取り組みも重要と認識すべきである。



解答作成中、これが原稿用紙の所定の範囲に収まりそうもなく、4行程度に短縮したい。でも必要最小限書いている内容は網羅したいとします。こんな時こそ箇条書きの有効活用の出番です。


 我が国における社会資本整備の課題は次のとおりである。
 1)低成長社会に応じたコスト縮減
 2)効率的な維持管理や更新の展開
 3)必要な新規社会資本整備の推進



かなり整理されてしまっていますが、とりあえず前出の文章の要点だけは網羅しています。

このように、箇条書きの有効活用は、「伝えたい内容を簡潔、短い内容で示す」という面で非常に効果的です。
但し、文章が箇条書きだらけになるのはよくありません。技術士試験勉強用の骨子暗記用ノートみたいなものになり、文章とはいえない代物になります。解答はあくまで文章で記述し、箇条書きはこれを補完するというスタンスに十分留意して下さい。
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タグ : 解答方法

昨日新聞記事から「国土交通白書のメインテーマは維持管理なんじゃないか」などと書きましたが、ほぼ時をおなじくして、白書の素案が国土交通省政策分科会という省内会議の資料として公開されておりました。

国土交通省政策分科会(第19回)

第1部は「転換期を迎えている地域・社会と国土交通行政」ということで、昨年の「わたしたちの暮らしと国土交通行政」と同様、なんとも要点がつかめないネタです。
しいていえば「少子高齢化」がメインで、仮にもしこれが4月に出ていれば、「少子高齢化」が本命になったような気もします。
そういえば、(減額になったけど)子供手当とか高校無料化、年金改革等、民主党の柱に少子高齢化対策は山ほど盛り込まれていますしね。

とはいえ、昨日も書いたとおり、今年の建設一般は白書第1部は無関係と考えるべきです。

成長戦略や観光立国はシッカリ第2部で述べられています。

既定路線で準備を進めて下さい。

◇20100617朝日com
■老朽インフラ更新、50年間で190兆円に 国交省試算
 老朽化する道路や橋などのインフラの更新にかかる費用が今後50年間で190兆円に達する、との試算を国土交通省がまとめた。2037年度には、維持管理と更新に必要な費用を公共事業予算で賄えなくなり、耐用年数を過ぎた道路や橋がそのまま放置される恐れもあるという。
 高度成長期に集中的に整備されたインフラの老朽化が一斉に進むため、29年度には全国の橋、河川管理施設、港湾岸壁の半分が完成後50年以上となる。公共事業予算が今後、今年度と同じ水準で推移した場合、37年度には維持管理費3.6兆円と更新費4.4兆円、災害復旧費0.5兆円でほぼ予算を使い切り、新たな建設は一切できなくなる、としている。
 ただ、補修などで耐用年数を延ばす対策を施していけば、予算が「パンク」する時期を10年程度先延ばしできる、との試算も示している。
 試算は、近く閣議に報告する国土交通白書に盛り込む。公共事業予算のさらなる削減を求める声に対し「予防線」を張る狙いもありそうだ。


あまり大きな記事ではないけど、白書の内容が今朝の新聞記事になりました。
これには明記はされていませんが、「維持管理ネタ」が第一部に記載されている可能性が高いと推察されます。
維持管理ネタの最近の出題状況は以下の通りです。

■平成13年度
これからの社会資本の維持・管理と再生のあり方について、あなたの意見を述べよ。

■平成15年度
我が国全体として人口減少がみこまれるなかでの社会資本整備に進め方について、あなたの意見を述べよ。

■平成18年度
維持管理・更新投資が増大すると見込まれる中で、その現状と課題を述べ、今後の社会資本整備のあり方について、あなたの意見を述べよ。

■平成20年度
社会資本の維持管理に関する現状と課題を述べ、これに対する対策としてのアセットマネジメントの必要性及びその実用化に向けた方策についてあなたの意見を述べよ。

このうち、おわかりと思いますが、平成15年度は「少子高齢化ネタ」であり、直球の維持管理ネタではありません。
しかし、税収減、需要減という問題に直面することから、必然的に「フローからストック」の視点が求められます。
ユニバーサルデザイン等とともに「既存インフラの維持管理」に触れる必要があると判断しあえていれてみました。

まあ、ここのところ最近はH18、H20ときていますから、今年出題されても極めて自然なわけで、可能性はありますね。
ということで、長寿命化対策、アセットマネジメント等の維持管理ネタにも一応は対応方法を検討しておいた方がよいと思います。

※但し・・・
すでに問題は作成済みです。仮に試験前に白書の第一部が維持管理だったことが判明したとしても、「だから出題確率が高くなる」ことは決してありません。
この辺の優先順位は十分留意しておいた方がよいと思います。



平成22年度筆記試験添削講座の募集は平成22年5月末日を持ちまして終了いたしました。

思いつきで4月になって始めた募集にもかかわらず、たくさんのご応募をいただきありがとうございました。
※今後は添削指導に注力させていただきますのでよろしくお願いいたします。
※もちろん試験に向けた有用な情報等は引き続きここにアップしていきます。

平成23年度に向けた添削講座は、今年中に募集に向けたアクションをしたいと考えています。
また、技術的体験論文や口頭試験に向けた支援等も可能であれば企画してみたい所存です。

今後とも、本ブログをよろしくお願いいたします。

詐欺士(建設/上下水道/総合技術監理)

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