2011年03月

これまでの3部門5科目の合格経験に基づき、貴方の技術士二次試験受験について徹底的にサポートさせていただきます。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
今日は、技術的体験論文のネタ探しについて私見を述べたいと思います。

■高度な応用力を駆使した技術的体験であることが重要
 技術士二次試験を受けようとしている人が、「受験したいけど技術的体験記述論文のネタになるような業務経験がない」といっているのを耳にします。ほんとうにそうでしょうか?。
 技術士受験関係の書籍,あるいは受験に関するHPなどを見ればわかるように、「技術的体験論文に書かれた体験業務の内容が口頭試験の合否に直接結びつく」のは本当です。
 しかしながら、ここでは、技術的体験論文で求められる体験業務は、「いかに高度な技術的内容の体験であるか」ではなく、「いかに高度な応用力を駆使した技術的体験か」という点であることに留意すべきです。

 身近で数多くの事例がある中から「下水道管きょの実施設計」について例を挙げましょう。

 ある沖積超軟弱地盤に、下水道幹線管きょを布設することで考えると、その方法としては、大別して「開削工法」「推進工法」「シールド工法」といったものが挙げられます。

 ここで、この中で一番技術的に高度なものはどれかというと、やはり施工プロセスの複雑さからシールド工法となるでしょう。実際に、施工単価もこれが一番かさみます。このため設計料もこの中で一番高いプロジェクトとなります。でも、だからといって、これが技術的体験論文が求めている「高度な応用力を駆使した技術的体験」かというと必ずしもそうではありません。

 最初から「シールド工法」と決めつけられているものを、マニュアル的にそのまま図面化して成果とするケースでは、技術的には高度なものでも、「高度な応用力を駆使した技術的体験」とはいえません。

 一方、技術的には易しいレベルである開削工法を採用した場合でも、工法を決定する際に技術的知識を駆使して比較検討等を行うという場合があります。
 例えば、超軟弱地盤に適する「泥水式シールド工法」と、地盤改良等を併用した上で実施する「開削工法で施工」の2ケースを立案し、経済性や施工性,工期といった要素について比較検討を行う場合などです。
 この場合は、結果として開削施工になったとしても、様々な技術的知識を駆使,応用しなければ結論には導けません。

 こういったプロセスを経た業務こそが「高度な応用力を駆使した技術的体験」であり、技術的体験論文のネタに相応しいものであると考えます。

■体験業務選定における留意事項
●応用力を駆使した業務であること
 技術的体験論文に求められるものは「何かの問題がありこれを私の技術的応用力で解決に導いた」というストーリーです。このストーリーの経過こそが評価対象であり、採用したプロセスの難易度はあまり意識しないでよいと考えます。
 簡単に述べると、ただマニュアルに従い行ったシールド工法の大規模幹線設計をだらだら記述するより、様々な検討事項を伴った小口径管の開削工事設計について、当該検討事項の選定事由,予想される効果,再評価を簡潔にとりまとめた方が、確実に技術士に相応しい業務であると評価されます。

●十分な再評価が可能な業務が望ましい
 建設コンサルタントとして受託する業務は、公共事業のうち、構想,計画,設計といった上流側を担います。したがって、業務が終了した時点では、事業の基幹が決定した段階であり、業務成果について正しく再評価することができないというのが現実問題として多いものです。
 しかし、私が何度もいろんな分野の口頭試問を受けた感想として、試験官は「業務成果」をかなり重視しているような気がします。それも、お金や日数などで定量的に成果を訴えられるものは非常に望ましいと考えています。
 以上により、題材とする業務は、履行したばかりのものではなく、計画なら実施設計や供用開始が部分的でもされているもの,設計なら設計成果に基づいた工事が完了しているもの等、技術的再評価と今後の方向性を具体的,定量的に記述できる業務が望ましいと考えています。

●自分が主体的に携わった業務であること
 技術的体験論文はあくまで自分の体験を記述するものです。したがって、自分が主体的に判断した考えを反映できる立場で携わった業務から選択すべきだし、そうでないと口頭でつっこまれた場合に悲惨な状況に陥ります。
 但し、これは何も業務の管理技術者(そもそも最近は技術士やRCCMを持ってなければ履行不可能)という意味ではありません。たとえば、あなたがある下水道管渠の推進工事実施設計で、立坑仮設の検討を上司の命令で一通り行えば、少なくとも当該工事の立坑仮設設計関連ではあなたは主体的に携わったといえるでしょう。

■技術的体験論文の題材は試験申し込みまでに決定する必要がある
 技術的体験論文の内容は、同じく口頭試験のネタになる「業務経歴書」に反映されていければなりません。
 提出は筆記結果発表後の11月ですが、ネタは試験申し込み(5月上旬)までに確定する必要があります。
 年度が開けで業務が落ち着いてからで構いません。
 特に初受験の方は、自らの業務経歴の棚卸しを行い、技術士として相応しい技術的体験論文のネタを確定して下さい。 そして、それが本当に相応しいネタか、身近な技術士や上司、同僚にも意見聴取してみて下さい。
スポンサーサイト

タグ : 技術士 技術的体験論文 申し込み 口頭試験

 | Copyright © 技術士受験徹底指導・詐欺士の添削塾 All rights reserved. | 

 / Template by 無料ブログ テンプレート カスタマイズ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。