2013年08月

これまでの3部門5科目の合格経験に基づき、貴方の技術士二次試験受験について徹底的にサポートさせていただきます。
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問題II-1 (専門知識)
予想通り、1枚物の出題でした。Aグループ(計画・管路施設)とBグループ(水処理)の双方への解答を強いられるという悪しき慣習も踏襲されました。この辺、1枚物が今年からお目見えした建設部門などとはえらい差です。但し、設問数が4問(A・B2問づつ)に減りましたのでより広い範囲を予習しておくことが求められると思います。


【Aグループ】


II-1-1 下水道長寿命化計画を策定する目的と計画の策定で検討すべき事項について述べよ。


II-1-2 合流式下水道の改善について、当面の改善目標を3項目挙げ、内容を説明するとともに、それぞれについて異なる対策を2例ずつ挙げよ。また、対策を強化すべき重要影響水域について説明せよ。


 【Bグループ】


 II-1-3 膜分離活性汚泥法のプロセス構成上及び処理機能上の特徴を説明するとともに、下水道施設に適用する場合の設計上の留意点を述べよ。


 II-1-4 下水処理場や汚泥処理場における臭気の発生する場所を列挙するとともに、臭気を防除する方法について述べよ。


Aグループは長寿命化計画とCSO対策、下水道界の王道のようなネタですね。それなりに勉強さえしていれば十分書けたと思います。
Bグループは「膜分離活性汚泥法」と「臭気対策」ですか・・・。処理場やったこと無いと難しいですね。私なら膜分離を選んで「特徴:最終沈殿池がいらないので用地が狭くてよい」「留意点:つまり防止の対策を講じる必要がある」位しか書けない・・・。今年受けたら厳しかったみたいです。


問題II-2(応用能力)
こちらは予想通り解答2枚物の問題でした。他の科目と同様「あなたが担当者として」という仮定の下での業務手順や留意点を書くものでした。

II-2-1 下水汚泥のエネルギー化技術の導入担当者として、事業手法や地球温暖化対策等を考慮しつつ業務を進める場合、以下の項目に関してどのように対応するか記述せよ。

(1)事前に調査する必要がある事項

(2)業務を進める手順

(3)業務を進める際に留意すべき事項


 II-2-2 既存の下水道処理場において、新たに窒素を対象とする高度処理化を図るため、高度処理方法の選定を行うことになった。あなたが、この業務を担当者として進める場合、以下の項目、内容に関してどのように対応するか記述せよ。

(1)高度処理法法の選定当たって、事前に調査・確認すべき内容

(2)高度処理法の選定手順(3)高度処理法の選定に当たって、留意すべき事項


設問の内容はありきたりな「汚泥の有効活用」「高度処理適用」でした。
2問とも水処理関連の出題でした。昔、私が受けた時もそうでしたが、下水道は処理場関連業務経験者優遇で、相変わらず土木技術者には厳しい内容だと思いました。


問題III(課題解決能力)
昨年までの上下水道一般のように「課題を抽出した上解決策を書け」スタイルだと予測していましたが、むしろ総監に近いような、長文で、解答要求事項が細かい問題でした。
ただし、昨年までの上下水道一般では、「上下水道」について書かなければならなかったのに対し、今年からは「下水道のみ」が対象になりました。この辺は大きく負担が軽減したと思います。


III-1 都市化の進展等による雨水流出量の増大や地下空間の高度利用など都市構造が変化する中、下水道施設の整備水準を大きく超える集中豪雨により、人命や都市機能に重大な影響を及ぼす浸水被害が顕在化している。 このような状況を踏まえ、浸水被害を軽減するために実施する下水道の総合的な浸水対策について、以下の問いに答えよ。

(1)計画を立案する上での基本的な考え方について述べよ。

(2)優先的に対策を実施する地区を選定する上で調査すべき事項を列挙するとともに、経済性、安全性及び早期実現性の観点から考慮すべき内容を述べよ。

(3)自助・公助の考え方に基づいた具体的な対策についてハード、ソフトの両面から述べよ。


 III-2 我が国では、近年の急激な都市化や産業構造の変化、また気象の変化等により、長い時間をかけて築かれてきた水循環系が損なわれる事態が発生している。21世紀社会の持続的な発展のためには、安全で快適な生活及び健全な生産活動が実現するとともに環境の保全に果たす水の機能が確保されるなど、人間の諸活動と水循環系との調和を図っていくことが求められている。そういった状況を考慮して、以下の問いに答えよ。

(1)健全な水循環系を再構築するために、検討しなければならない事項を多面的に述べよ。

(2)上述した検討すべき事項を踏まえ、あなたが特に重要と考える技術的課題を2つ挙げ、解決するための技術的提案を示せ。

(3)あなたの技術的提案がもたらす効果やメリットを示すとともに、そこに潜むリスクやデメリットについても言及せよ。


問題IIIのネタは「ハード・ソフト連携による浸水対策」と「健全な水循環・良好な水環境」、双方とも昔から毎度のように出ている普遍的なネタです。準備をされた方はそこそこ書けたのではないでしょうか。


総論(下水道)
下水道については「1枚物」が昨年までもありほぼそれが踏襲されています。このため、今回の改正で、「上水道に関しての記述問題が無くなった」という負担軽減が大きかったのではという感じがします。

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タグ : 下水道 過去問

問題II-1 (専門知識)
解答2枚物の出題を予想していましたが、上下水道の専門問題のような1枚物が出題されました。
4つの異なる分野の設問が出されましたが、この中から2つ答えなければいけません。このため、他科目と同様、今後は「自分の専門以外についても勉強しておく」ということが強いられると思います。

II-1-1 良好な景観の形成に資する制度のうち、①法律に基づく「計画」、②法律に基づく「規制・誘導措置」、③事業・活動に対する支援措置に該当するものを1つずつ(計3つ)挙げ、それぞれの特徴を説明せよ。


II-1-2 密集市街地の整備改善に当たり、居住者特性を踏まえ、地区内における生活再建に関し公的賃貸住宅が果たす役割を述べよ。


II-1-3 大都市都心部の鉄道駅に隣接又は近接する拠点的な複合開発に関する交通計画を立案する際に考慮すべき事項とそれに対する具体的な対応方策を、以下の視点ごとに説明せよ。  視点① 周辺道路交通への影響の回避  視点② 歩行者環境の安全性・快適性の確保


II-1-4 都市における緑の保全・再生・創出の推進に当たり、生物多様性を確保する上で留意すべき事項を異なる視点から3つ挙げて説明せよ。


今年は「都市景観」「密集市街地対策の公営住宅」「交通計画」「緑のネットワーク」の4つがネタにされました。
II-1-1の景観は、①は景観計画の概要(景観法に規定、景観行政団体の位置付け等)、②は①や地区計画、景観条例などでの具体的な措置をひとつ、③はここに書いてあるいろいろな支援制度のうちひとつ書けばいいと思います。
II-1-2は私には難しいですね。木密解消のため区画整理事業をするとして、地区内にいた賃借人世帯(特に高齢単身世帯など)を受け入れるようなことが重要な役割だと思います。
II-1-3は①は域内交通と通過交通との分離等を書くのかな・・・。②は私ならユニバーサルデザイン(導線配慮・連続・スパイラルアップ)を書きますね。
II-1-4は「面的な連続性」「維持管理まで見据えた取り組み」で決まりです。
問題II-2(応用能力)
こちらは予想通り解答2枚物の問題でした。他の科目と同様、「担当責任者として業務を進めるに当たり」を条件設定に実務手順や留意点を問うものでした。


Ⅱ-2-1 「大都市圏近郊の都市において、社会経済状況の変化を踏まえて、都市全体の視点から、都市計画法による都市計画の変更の必要性を検証することとなった。あなたが、担当責任者として業務を進めるに当たり、土地利用又は都市施設に関する具体的都市計画を想定して、下記の内容について記述せよ。

(1)検証の対象とする都市計画と検証を行う背景

(2)検証の手順とその具体的内容

(3)業務を進める際に留意すべき事項


Ⅱ-2-2 あなたが、地方都市の中心市街地活性化計画と事業の担当責任者として業務を進めるに当たり、下記の内容について記述せよ。

(1)中心市街地活性化のために検討すべき課題とその背景

(2)課題を解決するための体制と検討手順

(3)業務を進める際に留意すべき事項


2問とも、完全に役所の都市行政マン向けですね。役所で「都市計画」「中心市街地活性化」を日々担当している人なら、準備無しでも毎日携わっている業務のことを書くだけでA標定レベルが狙えると思います。
逆に、コンサルの、それも公園・緑地が専門のランドスケープアーキテクトの人は想定で書くしかなく、非常につらい内容だと思います。
他の科目もそうですが、今後このII-2が、合格のため乗り越える必要がある大きな壁になっていきそうな気がします。


問題III(課題解決能力)
昨年までの建設一般のように「課題を3つ抽出した上解決策を書け」スタイルだと予測していましたが、むしろ総監に近いような、長文で、解答要求事項が細かい問題でした。


Ⅲ-1 東南海・南海地震など、全国で大きな地震の発生が想定されているが、中央防災会議においては、地震・津波に強いまちづくりの方向性が打ち出され、津波防災地域づくりに関する法律も制定されている。これらを踏まえて、都市部において、津波による被害に関するまちづくり上の対応策を検討するに当たり、必要な海岸保全施設等が整備されることを前提に、都市及び地方計画の技術士として以下の問いに答えよ。

(1)津波に強い都市とするために検討しなければならない課題を多面的な視点から述べよ。

(2)上記(1)の課題に対する総合的な解決策を述べよ。

(3)解決策を実現するに当たっての問題点と対応の考え方を述べよ。


Ⅲ-2 人口20万人程度の地方都市において、「都市の低炭素化の促進に関する法律」に基づく低炭素まちづくり計画を策定するに当たり、以下の問いに答えよ。

(1)具体的な都市を想定しその特性を述べた上で、それを踏まえた当該都市の低炭素まちづくり計画における目指すべき将来都市像を述べよ。

(2)次の①~④の分野から2つ選び、分野ごとに、(1) の低炭素まちづくり計画の将来都市像を実現するための具体的方策を提案し、その方策の実施により生じうる負の影響又は不確定な要素による問題と、それへの対処方法について延べよ。
 ①都市機能の集約化
 ②公共交通機関の利用促進
 ③建築物の低炭素化の促進
 ④緑地の保全及び緑化の推進


問題IIIは素直でした。
III-1は防災まちづくり、それも大震災津波ネタに絞ったもの。課題は私の2年前の建設一般と同じく、「ハザード(予想外力)の見直し」「最大クラスの津波にはハードとソフト連携による多重防御」「防災情報収集・提供手段の見直し」でも挙げればいいと思います。
III-2は、低炭素都市づくり、平成22年度に出て以来です。余談ですが今年は建設環境(こちらは平成23年以来)でも出ました。いや~、地球温暖化はやたり重要課題なんですね。人口20万人というと、ちょっとした県の県庁所在地のレベルだと思います。想定する都市をA市等とし、「A市は太平洋に面している、人口20万人を擁するB県の県庁所在地であり、高度成長期にスプロールが進み」とか条件設定してやると非常にわかりやすい解答が書けると思います。


総論(都市及び地方計画)
都市及び地方計画、総体的には出題ネタが素直な感じでした。但し、ランドスケープアーキテクトの方には、勉強不足だとちょっとつらい感じだったかな。

問題II-1 (専門知識)
解答2枚物の出題を予想していましたが、上下水道の専門問題のような1枚物が出題されました。
今年はたまたま生物関係が専門の人は、順応的管理と生態系保全で行けました。しかしながら、他科目と同様、今後は「自分の専門以外についても勉強しておく」ということが強いられると思います。

II-1-1 環境再生等における順応的管理の基本的な考え方及びそのプロセスについて述べよ。また、順応的管理を実際の事業で適用する上での留意点を3つ挙げよ。


 II-1-2 平成25年4月1日から施行された環境影響評価法の主な改正事項を2点挙げ、それぞれの改正の背景と内容を述べよ。


II-1-3 建設リサイクルを取り巻く課題を3つに大別して、それぞれ、概要を説明せよ。また、課題解決に資する具体的な対応方法について述べよ。


II-1-4 「生態系ネットワーク」の考え方を説明し、ネットワーク形成のための具体的対策を建設環境の技術士の立揚から2つ挙げて留意点を述べよ。


出題テーマは順応的管理、環境アセス、建設リサイクル、生態系保全の4つであり、このうち2問に解答しなければなりません。
II-1-1の順応的管理は、私が添削等で「自然環境ネタは継続的なモニタリングとこの結果に基づいたスパイラルアップが重要」と強調してきましたが、まさにこのことです。このテーマは分野という狭い範囲を超えていて、今回改正後の出題としては珍しいと思います。
II-1-2は環境影響評価法改正に関する問題。予想問題として取り上げていましたので、あれで勉強された方はよく書けたのではないかと思います。
II-1-3は毎度おなじみの建設リサイクル。課題は汚泥や木系廃棄物のリサイクル推進のため、解決が必要な課題を挙げればいいのかと思います。
II-1-4は生態系ネットワークの考え方という問題。これも私が添削等で強調していた「自然環境ネタは面的な連続性確保が重要」をスジとした解答がいいのではと思います。
問題II-2(応用能力)
こちらは予想通り解答2枚物の問題でした。他の科目はほとんど「ケースを想定した上で」等の仮定を条件設定に基づいた業務手順や留意点を問うものでした。

II-2-1 ある建設事業によって環境への影響が懸念される区域内に希少種が生育・生息している。あなたは建設環境の技術士として、工事実施に伴う希少種に対する影響を予測し、環境保全措置を検討することになった。建設事業と希少種を1種想定した上で、当該業務に関する以下の問いに答えよ。

(1)あなたが想定した建設事業と希少種を挙げよ。また,想定した建設事業の概要を述べよ。

(2)希少種に及ぼす環境影響として考えられる項目を2つ挙げ,その内容を希少種の特性との関連から述べよ。
 
(3)(2)で挙げた項目から1つ選び、影響を予測する手法を述べよ。 (4)(3)で選定した項目に対して考えられる環境保全措置を1つ挙げ、その内容を述べよ。また、当該環境保全措置を検討する際に留意すべき事項を1つ挙げよ。


 II-2-2 工事による生活環境への影響が懸念される建設事業において、影響についての調査・予測、環境保全措置の検討を行うに当たり、以下の問いに答えよ。
 
(1)建設事業の内容、及びその建設事業が実施される地域の状況を想定し、具体的に述べよ。

(2)懸念される環境影響について、影響を及ぼす要因及び影響を受ける環境要素(以下、環境項目という。)を挙げ、その理由を述べよ。
 
(3)(2)で挙げた環境項目を1つ選び、調査・予測を実施する手順を述べよ。 (4)(3)で選んだ環境項目について、実施することが適切と考えられる環境保全措置を説明せよ。


こちらの方は、「希少種保全対策」「生活環境保全措置」と科目全般に関わりのあるネタについての設問でした。ただ、改正説明会で試験委員が言っていたように、「業務芸歴があるかどうか」でかなり難易度が違う感じです。この辺、コンサルで普通に設計業務等に従事している人にとってはけっこう厳しいかもしれません。
II-2-1は希少種として、オオタカなりホトケドジョウなり挙げた上で、具体的な工事等を想定、このインパクトからの保全方策について述べるものです。経験が無くともなんか行けそうな気がします。
II-2-2は上記と同様に工事を想定した上、生活環境保全(騒音、振動、水質)について記述するものです。こちらは具体的な定量値(騒音なら何デシベル以下にするとか・・・)等の知識が必要であり、こちらはちょっと実務経験無しでは手が出せない気がします。
問題III(課題解決能力)
昨年までの建設一般のように「課題を3つ抽出した上解決策を書け」スタイルだと予測していましたが、むしろ総監に近いような、長文で、解答要求事項が細かい問題でした。
建設環境で特徴的なのは「建設環境の技術士として答えよ」という設問形式です。

III-1 我が国における総CO2排出量においては、都市における社会経済活動に起因することが大きい家庭部門やオフィスや商業等の業務部門と自動車・鉄道等の運輸部門における排出量が全体の約5割を占めている。このような状況を踏まえ、建設環境の技術士として以下の問いに答えよ。
 
(1)低炭素都市づくりを実現するための方策を3つ具体的に示し、各々の方策が低炭素に寄与する仕組みを述べよ。
 
(2)その方策のうち、あなたが重要と考えるもの1つについて、その理由を説明するとともに、その方策の実施に当たっての技術的課題を述べよ。
 
(3)上記の課題を解決するための技術的提案及びその提案の留意点やリスクについて述べよ。


III-2 東京湾、伊勢湾、大阪湾等の閉鎖性海城の水質改善に向けて、各海域で再生行動計画が策定され、関係機関が流入負荷削減対策等に取り組んでいる。しかしながら、貧酸素水塊の発生が解消されず、生物の発死を招く等の課題も残されている。このような状況を考慮して、建設環境の技術士として以下の問いに答えよ。
 
(1)閉鎖性海域の環境改善を図る上であなたが重要と考える目標について述べよ。
 
(2)上述した目標を達成するための対策を1つ挙げ、その対策の技術的課題を示せ。
 
(3)上記の課題を解決するための技術的提案を示すとともに、提案を実施する際の問題点、トラブルについて述べよ。


III-1は低炭素都市づくりです。それにしても低炭素都市はすごい出題頻度ですね。一昨年出たばかり(私はこれに解答しました)なのにまた出ました。余談ですが今年は都市計画でも出ています。もちろん解答はガイドラインに沿った内容を記述すればよいと思います。
III-2は閉鎖性水域の貧酸素水塊についてです。
貧酸素水塊とはずいぶんマニアックな用語を出してきたと思いましたが、要は俗語でいう青潮のことで、DO(用損酸素量)低下により生物が死滅してしまう状態です。課題と解決策はあくまで「閉鎖性水域の水質改善」を念頭に書けばいいと思います。
総論(建設環境)
建設環境、総体的には予想通りでした。但し、生活環境系より自然環境系のネタが重要視されている感じがします。このため従来の「鉄道環境」「道路環境」等を専門とする方々は、単なる騒音や振動等だけでなく、自然環境系の勉強も十分慕う絵で受験することが重要になってくると思います。

タグ : 建設環境 過去問

問題II-1 (専門知識)
解答2枚物の出題を予想していましたが、上下水道の専門問題のような1枚物が出題されました。
内容は河川、ダム、砂防地すべり、海岸海洋の各分野から1問づつであり、このうち2問に解答しなければなりません。このため、今後は「自分の専門以外についても勉強しておく」ということが強いられると思います。

II-1-1 一級河川の河川整備計画の策定に関して、河川法の目的に照らして、計画内容として配慮すべき事項について述べよ。なお、当該河川においては、河川整備基本方針で洪水調節施設は位置づけられていないものとする。


II-1-2 近年、着目されている新技術である「台形CSGダム」について、重力式コンクリートダムと比較して、その技術的な特徴を述べよ。
II-1-3 土砂災害対策を検討する上で考慮すべき災害の特徴を、近年の土砂災害の実態を踏まえて2つ述べるとともに、それぞれの特徴に対応するためのハード・ソフト両面の対策について留意点を述べよ。
II-1-4 大規模な津波が来襲し、天端を越流した場合でも海岸堤防の効果が粘り強く発揮できるよう、海岸堤防の構造上の工夫について述べよ。


河川が一級河川の河川整備計画、ダムが台形CSGダム、砂防地すべりが土砂災害対策、海岸海洋が最大クラスの津波対策をネタに取り上げました。私自身、「CSGダム」だけは調べるまで何だかわかりませんでしたが、あとはなんとか論述できそうです。いずれにしろ、1枚物ですのでそんなディープな内容までは不要というか、書けないと思います。今後は科目全般を見渡し、ネタになりそうな物の概要を勉強しておくことが求められると思います。なお、1枚物の解答を2つ書くのと、2枚物の解答を一つ書くのではどうしても前者の方が時間がかかると思います。このため、時間配分には注意を要したのではないでしょうか。
問題II-2(応用能力)
こちらは予想通り解答2枚物の問題でした。他の科目はほとんど「あなたが担当者として実施する際」等の仮定を条件にしてますが、河川、砂防及び海岸・海洋ではこの条件が付けられているのはII-2-1の片方だけでした。

II-2-1 河川、砂防、海岸における災害に対応するため「ハザードマップ」の作成と公表が進められている。あなたが担当者としてハザードマップの作成・普及を進めていくに当たり、以下の問いに答えよ。

(1)洪水八ザードマップ、土砂災害ハザードマップ、火山ハザードマップ、津波ハザードマップ、高潮ハザードマップのうちいずれかを選び、記載すべき災害危険エリアの設定方法について述べよ。
 
(2)災害危険エリアの他にハザードマップに記載すべき内容について述べよ。

(3)効果的なハザードマップの作成やその普及・活用に当たって工夫すべき事項について述べよ。


II-2-2 高度経済成長期に集中的に整備されてきた我が国の社会基盤は、今後急速に老朽化が進行すると想定される。このような状況において、防災施設(河川、砂防及び海岸・海洋の分野に限る)の維持管理を行うに当たり、以下の問いに答えよ。
 
(1)維持管理の視点から防災施設の特徴について述べよ。
 
(2)効率的な維持管理を行うに当たって留意すべき事項について述べよ。


こちらの方は、「ハザードマップ」「維持管理」と科目全般に関わりのあるネタについての設問でした。ただ、改正説明会で試験委員が言っていたように、「業務芸歴があるかどうか」でかなり難易度が違う感じです。この辺、コンサルで普通に設計業務等に従事している人にとってはけっこう厳しいかもしれません。
問題III(課題解決能力)
昨年までの建設一般のように「課題を3つ抽出した上解決策を書け」スタイルだと予測していましたが、むしろ総監に近いような、長文で、解答要求事項が細かい問題でした。

III-1 IPCC(国連の「気候変動に関する政府間パネル」)の「第4次報告書」では、「将来の熱帯低気圧(台風及びハリケーン)の強度は増大し、最大風速や降水強度は増加する可能性が高い」という指摘がなされている。同じく「気候変動の適応推進に向けた極端現象及び災害のリスク管理に関する特別報告書」では、気候変動の影響による「強い降雨強度の増加、平均海面水位上昇による沿岸域の極端な高潮の増加、熱帯低気圧の活動(風速、発生数、継続時間)の変化」等、極端現象の増加について指摘がなされている。そういった状況を考慮して、以下の問いに答えよ。
 
(1)気候変動による外力の変化が我が国の国土・社会へ与える影響について、「上流域」「中流域」「下流・海岸域」に分けて、想定される影響例をそれぞれ説明せよ。
 
(2)今後、気候変動への適応策を講じていくに当たり、東日本大震災や近年発生した大規模水害、土砂災害等の災害から得られた教訓を踏まえて留意すべき視点を示すとともに、視点に基づいて強化すべき対策を提案せよ。

(3)(2)であなたが提案した対策について、そこに潜むリスクや課題を述べよ。


III-2 公共事業として実施する河川、砂防及び海岸・海洋分野における施設整備では、個別事業の事業評価を行うことが求められる。そこで以下の問いに答えよ。
 
(1)個別事業の事業評価の実施時期、評価項目など、個別事業の事業評価の概要を説明した上で、事業評価制度の課題を述べよ。

(2)個別事業の事業評価の評価項目のひとつとして「事業の投資効果」があり、その評価に当たっては「事業効果」を算定する必要がある。水害や土砂災害に対する安全性向上の効果、環境改善の効果のそれぞれについて、事業効果の算定方法を説明した上で、その算定方法の課題を述べよ。
 
(3)上記(1)及び(2)で述べた事業評価制度や事業効果の算定方法に関する課題を解決するための技術的提案を示せ。

気候変動と事業評価です。予想通り、科目全般に関わる、ここ最近、Aグループで毎度のように取り上げられているネタでした。ただ、総監のように解答要求事項が細かく設定されています。このため、記述前にまず「問題文は何を書けといっているのか」をきちんと把握した上で、適切な章立て等の構成を検討することが昨年まで以上に重要になったなあと思います。
総論(河川、砂防及び海岸・海洋)
河川、砂防及び海岸・海洋は、総体的には非常に素直でかつ最近出題履歴があるネタばかり出たという感じです。但し、問題II-1、問題II-2を踏まえると、今後は自分の専門外も含む広い範囲の勉強が必要になった感じは強くします。
昨日の試験を受験された方、お疲れさまでした。
解答内容の再現は済みましたか?
まだの方は、口頭試問まで行った時にネタにされますので、概要だけでもいいので記憶が定かな今のうちにぜひとも再現しておいてください。
改正後の問題については盆休みでも使って詳細分析したいと思いますが、とりあえず感想の概要です。
問題Ⅰは完全にH18年度以前に戻った感じです。難易度も比較的低いので、過去問や白書の斜め読み等、準備さえおこたらなければ問題ないと思います。
問題Ⅱ-1は去年までの上下水道スタイルが全体スタンダードとして普及した感じですね。1枚物の知識概要確認ですが、今後は科目の中における自分の専門外についてもそれなりの準備をしておくことが求められます。
問題Ⅱ-2は「あなたが担当するとして」という条件等がつけられ、業務手順や留意点を述べさせる問題でした。完全な経験記述問題ではないですが、説明会で試験委員が言っていたとおり「その業務を実際にしたことがあるか」の有無で大きく難易度が異なると思います。いずれにしろ2問しか出ないので、今後はかなり難関になってきそうです。
問題Ⅲは、内容は予想通りという感じでした。但し、問題文の長文化、解答要求事項の厳密化がより進んで、総監の問題とまちがうような設問様式になりました。この問題、「設問が何を書けと言っているのか」をこれまで以上正確に把握する能力が求められると思います。
とりあえず、今年からは技術的体験論文がありません。解答の再現が終わったら、まずはゆっくり盆休みを楽しんでください。
今年も技術士二次試験・筆記試験がせまってきました。
受験直前の留意事項は三年前にまとめたこれを参考にしてください。
毎度いいますが、直前に覚えたことは忘れません。明日は択一に向けた国土交通白書の細かい数字等の対策がお勧めです。また、筆記のうち、特に「問題Ⅱ・専門知識・応用能力」はどんな問題形式なのか明らかになっていません。どんな形式で出されてもいいような心の準備(例えば「業務手順」として聞かれたら書く構成のみ頭で考えてみる)をしておいてください。これだけでもかなり違うと思います
それでは、皆様の御健闘をお祈り申し上げます。

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