平成23年度再現解答(建設環境・その1)

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今日は、昨年の建設環境の合格論文について述べたいと思います。
今日取り上げるのは、Aグループの「低炭素都市づくり」です。
問題は下記の通りです。
I-1 地球温暖化を緩和する低炭素都市づくりについて、以下の問いに答えよ。
(1) 低炭素都市づくりに貢献できると考えられる「交通・都市構造」、「エネルギー」、「みどり」の3分野における取組をそれぞれ1つ挙げ、その概要を述べよ。
(2) (1)で挙げた取組の1つを取り上げ、その推進に当たっての課題と解決策についてあなたの意見を述べよ。

平成22年8月に国土交通省から「低炭素都市づくりガイドライン」というものが出されました。こうしたこともあって、平成22年の都市計画で(ガイドライン発刊前でいささかフライング気味ですが・・・)ほとんど同じような出題がされていました。 以下の問題です。
◇平成22年度・都市及び地方計画の問題
I-1-1 近年、都市及び地方計画の分野においても、低炭素社会の実現について議論がなされている。このような議論がなされるようになった現状と背景を述べよ。今後、低炭素社会を実現するために、都市構造、都市交通、エネルギー、緑の施策分野ごとに具体的な方策を挙げた上で、これらの施策の実効性を高める取組について、あなたの考えを述べよ。

違いは、都市計画の方は、都市構造と交通が分かれていること、及び現状と背景の記述を強いていること位で、基本的にはほとんど同じ問題といっても良いくらいです。そして、昨年の受講生様で何人かがこの出題をテーマに論文を書いており、これを添削させていただいていました。この時に得た知識が非常に役に立ちました。
平成19年度以降の長文問題に共通のことですが、問題で聞いている事項を十二分に把握して、基本は設問にオウム返しで組み立てるようにしています。このため、以前は良く書いた「はじめに」や「おわりに」もあまり書かなくなりました。
文章構成は以下のようにしました。
◇低炭素都市づくりに貢献できる取組
 ●歩いて暮らせるまちづくり(交通・都市構造)
 ●未利用・未活用エネルギーの活用(エネルギー)
 ●水と緑のネットワーク構築(みどり)
◇(水と緑のネットワーク構築)取組に当たっての課題
 ●面的に連続した緑化推進
 ●維持管理を見据えた取組
◇課題解決策
 ●面的に連続した緑化推進
  ▽公園・緑地の他、河川、道路、斜面防災施設等、あらゆるパブリック空間での緑化推進
  ▽都市緑地法の諸制度等による、適切なインセンティブ付与等に基づいた民有地内緑地の保全推進
  ▽緑の基本計画、都市計画(地区計画の緑地率等)等による適切な目標の設定
 ●維持管理を見据えた取組
  ▽適切なインセンティブ付与(日当や資材等の提供、アドプトプログラム等)等も踏まえた、地域や市民が維持管理に参画できる仕組みづくり
  ▽NPO による管理の適用や、指定管理者制度等、維持管理へのPPP/PFIの導入
  ▽継続的なモニタリングの実施とこの結果に基づいたスパイラルアップ 

まあ、何とかそつなくまとめられたなと思います。
以下に解答論文全文を掲載いたします。
 1.低炭素都市づくりに貢献できる取組
 私が低炭素都市づくりに貢献すると考えている取組について、「交通・都市構造」、「エネルギー」、「みどり」の3分野からそれぞれ1つ挙げ、概要を述べる。
(1) 歩いて暮らせるまちづくり(交通・都市構造)
 我が国では高度成長期以降、モーターリゼーション進展等により公共施設や商業施設等の公害移転が特に地方都市で進行、都市構造がスプロール化している。このため、社会生活の大部分を自家用車等に依存する「クルマ社会」が形成されるとともに、バスや鉄道等の公共交通機関の利用が大きく低下している。
 低炭素都市を実現していくためには、ガソリン等化石燃料に依存した社会生活を改めるとともに、CO2 排出量の少ない公共交通へとモーダルシフトを図っていくべきと考える。
 このため、拡散してしまった都市構造の集約化を進めるとともに、LRT やデマンドバス等、集約型都市構造で利用しやすい公共交通の再構築を図っていくことで、歩いて暮らせるまちづくりを実現していく必要がある。
(2) 未利用、未活用エネルギーの活用(エネルギー)
 電力の大部分は、石油、石炭等化石燃料から生成される。一方、原子力についてはCO2 排出量の観点では優等生であるが、未だ収束が見えない福島第一原子力発電所の事故を踏まえると、今後これを拡大していくことは困難である。以上により、化石燃料に変わる未利用、未活用エネルギーの活用が求められている。
 まちづくりにおいては、適切なインセンティブ付与等により太陽光発電や風力発電等を増やす取組が必要である。また、集約都市構造における下水排熱のヒートポンプ利用等、まちや地域が一体となって「エコタウン」を目指す取組も重要と考える。
(3) 水とみどりのネットワーク構築(みどり)
 みどりには、直接的なCO2 吸収源となり低炭素都市づくりに貢献するだけでなく、ヒートアイランド防止、良好な景観、生物多様性の保全等、多様な環境機能を有している。
 都市空間に水とみどりのネットワークを構築することで、こうした多様な環境機能を持ったまちづくりを進めていくことは、都市政策として極めて重要と考える。 
2.取組の推進に当たっての課題と解決策
 以上に述べた中から、「水とみどりのネットワーク構築」について、取組の推進に当たっての課題及び解決策について述べる。
(1) 取組に当たっての課題
1) 面的に連続した緑化推進
 CO2 吸収源としてはもちろんのこと、景観面、ヒートアイランド対策(風の通り道)、生物の成育空間等あらゆる面で面的に連続した緑化が求められる。「都市の中に緑がある」のではなく「緑の中に都市がある」を目指したまちづくりが重要と考える。
2) 維持管理を見据えた取組
 みどりは生物である。このため、みどりが持続的に優れた環境機能を都市に提供していくためには、適切に維持管理されることが必要である。単に整備するだけでなく、維持管理まで見据えた取組が求められる。
(2) 課題解決のための解決策
 以上に挙げた課題を解決するため必要な解決策について、各課題毎に私の考えを述べる。
1) 面的に連続した緑化推進
 ①公園・緑地の他、河川、道路、斜面防災施設等、あらゆるパブリック空間での緑化推進
 ②都市緑地法の諸制度等による、適切なインセンティブ付与等に基づいた民有地内緑地の保全推進
 ③緑の基本計画、都市計画(地区計画の緑地率等)等による適切な目標の設定
2) 維持管理を見据えた取組
 ①適切なインセンティブ付与(日当や資材等の提供、アドプトプログラム等)等も踏まえた、地域や市民が維持管理に参画できる仕組みづくり
 ②NPO による管理の適用や、指定管理者制度等、維持管理へのPPP/PFIの導入
 ③継続的なモニタリングの実施とこの結果に基づいたスパイラルアップ
―以上―
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