平成25年度・出題の総括(河川、砂防及び海岸・海洋)

これまでの3部門5科目の合格経験に基づき、貴方の技術士二次試験受験について徹底的にサポートさせていただきます。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
問題II-1 (専門知識)
解答2枚物の出題を予想していましたが、上下水道の専門問題のような1枚物が出題されました。
内容は河川、ダム、砂防地すべり、海岸海洋の各分野から1問づつであり、このうち2問に解答しなければなりません。このため、今後は「自分の専門以外についても勉強しておく」ということが強いられると思います。

II-1-1 一級河川の河川整備計画の策定に関して、河川法の目的に照らして、計画内容として配慮すべき事項について述べよ。なお、当該河川においては、河川整備基本方針で洪水調節施設は位置づけられていないものとする。


II-1-2 近年、着目されている新技術である「台形CSGダム」について、重力式コンクリートダムと比較して、その技術的な特徴を述べよ。
II-1-3 土砂災害対策を検討する上で考慮すべき災害の特徴を、近年の土砂災害の実態を踏まえて2つ述べるとともに、それぞれの特徴に対応するためのハード・ソフト両面の対策について留意点を述べよ。
II-1-4 大規模な津波が来襲し、天端を越流した場合でも海岸堤防の効果が粘り強く発揮できるよう、海岸堤防の構造上の工夫について述べよ。


河川が一級河川の河川整備計画、ダムが台形CSGダム、砂防地すべりが土砂災害対策、海岸海洋が最大クラスの津波対策をネタに取り上げました。私自身、「CSGダム」だけは調べるまで何だかわかりませんでしたが、あとはなんとか論述できそうです。いずれにしろ、1枚物ですのでそんなディープな内容までは不要というか、書けないと思います。今後は科目全般を見渡し、ネタになりそうな物の概要を勉強しておくことが求められると思います。なお、1枚物の解答を2つ書くのと、2枚物の解答を一つ書くのではどうしても前者の方が時間がかかると思います。このため、時間配分には注意を要したのではないでしょうか。
問題II-2(応用能力)
こちらは予想通り解答2枚物の問題でした。他の科目はほとんど「あなたが担当者として実施する際」等の仮定を条件にしてますが、河川、砂防及び海岸・海洋ではこの条件が付けられているのはII-2-1の片方だけでした。

II-2-1 河川、砂防、海岸における災害に対応するため「ハザードマップ」の作成と公表が進められている。あなたが担当者としてハザードマップの作成・普及を進めていくに当たり、以下の問いに答えよ。

(1)洪水八ザードマップ、土砂災害ハザードマップ、火山ハザードマップ、津波ハザードマップ、高潮ハザードマップのうちいずれかを選び、記載すべき災害危険エリアの設定方法について述べよ。
 
(2)災害危険エリアの他にハザードマップに記載すべき内容について述べよ。

(3)効果的なハザードマップの作成やその普及・活用に当たって工夫すべき事項について述べよ。


II-2-2 高度経済成長期に集中的に整備されてきた我が国の社会基盤は、今後急速に老朽化が進行すると想定される。このような状況において、防災施設(河川、砂防及び海岸・海洋の分野に限る)の維持管理を行うに当たり、以下の問いに答えよ。
 
(1)維持管理の視点から防災施設の特徴について述べよ。
 
(2)効率的な維持管理を行うに当たって留意すべき事項について述べよ。


こちらの方は、「ハザードマップ」「維持管理」と科目全般に関わりのあるネタについての設問でした。ただ、改正説明会で試験委員が言っていたように、「業務芸歴があるかどうか」でかなり難易度が違う感じです。この辺、コンサルで普通に設計業務等に従事している人にとってはけっこう厳しいかもしれません。
問題III(課題解決能力)
昨年までの建設一般のように「課題を3つ抽出した上解決策を書け」スタイルだと予測していましたが、むしろ総監に近いような、長文で、解答要求事項が細かい問題でした。

III-1 IPCC(国連の「気候変動に関する政府間パネル」)の「第4次報告書」では、「将来の熱帯低気圧(台風及びハリケーン)の強度は増大し、最大風速や降水強度は増加する可能性が高い」という指摘がなされている。同じく「気候変動の適応推進に向けた極端現象及び災害のリスク管理に関する特別報告書」では、気候変動の影響による「強い降雨強度の増加、平均海面水位上昇による沿岸域の極端な高潮の増加、熱帯低気圧の活動(風速、発生数、継続時間)の変化」等、極端現象の増加について指摘がなされている。そういった状況を考慮して、以下の問いに答えよ。
 
(1)気候変動による外力の変化が我が国の国土・社会へ与える影響について、「上流域」「中流域」「下流・海岸域」に分けて、想定される影響例をそれぞれ説明せよ。
 
(2)今後、気候変動への適応策を講じていくに当たり、東日本大震災や近年発生した大規模水害、土砂災害等の災害から得られた教訓を踏まえて留意すべき視点を示すとともに、視点に基づいて強化すべき対策を提案せよ。

(3)(2)であなたが提案した対策について、そこに潜むリスクや課題を述べよ。


III-2 公共事業として実施する河川、砂防及び海岸・海洋分野における施設整備では、個別事業の事業評価を行うことが求められる。そこで以下の問いに答えよ。
 
(1)個別事業の事業評価の実施時期、評価項目など、個別事業の事業評価の概要を説明した上で、事業評価制度の課題を述べよ。

(2)個別事業の事業評価の評価項目のひとつとして「事業の投資効果」があり、その評価に当たっては「事業効果」を算定する必要がある。水害や土砂災害に対する安全性向上の効果、環境改善の効果のそれぞれについて、事業効果の算定方法を説明した上で、その算定方法の課題を述べよ。
 
(3)上記(1)及び(2)で述べた事業評価制度や事業効果の算定方法に関する課題を解決するための技術的提案を示せ。

気候変動と事業評価です。予想通り、科目全般に関わる、ここ最近、Aグループで毎度のように取り上げられているネタでした。ただ、総監のように解答要求事項が細かく設定されています。このため、記述前にまず「問題文は何を書けといっているのか」をきちんと把握した上で、適切な章立て等の構成を検討することが昨年まで以上に重要になったなあと思います。
総論(河川、砂防及び海岸・海洋)
河川、砂防及び海岸・海洋は、総体的には非常に素直でかつ最近出題履歴があるネタばかり出たという感じです。但し、問題II-1、問題II-2を踏まえると、今後は自分の専門外も含む広い範囲の勉強が必要になった感じは強くします。
この記事へのコメント
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 

 | Copyright © 技術士受験徹底指導・詐欺士の添削塾 All rights reserved. | 

 / Template by 無料ブログ テンプレート カスタマイズ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。