平成25年度・出題の総括(建設環境)

これまでの3部門5科目の合格経験に基づき、貴方の技術士二次試験受験について徹底的にサポートさせていただきます。
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問題II-1 (専門知識)
解答2枚物の出題を予想していましたが、上下水道の専門問題のような1枚物が出題されました。
今年はたまたま生物関係が専門の人は、順応的管理と生態系保全で行けました。しかしながら、他科目と同様、今後は「自分の専門以外についても勉強しておく」ということが強いられると思います。

II-1-1 環境再生等における順応的管理の基本的な考え方及びそのプロセスについて述べよ。また、順応的管理を実際の事業で適用する上での留意点を3つ挙げよ。


 II-1-2 平成25年4月1日から施行された環境影響評価法の主な改正事項を2点挙げ、それぞれの改正の背景と内容を述べよ。


II-1-3 建設リサイクルを取り巻く課題を3つに大別して、それぞれ、概要を説明せよ。また、課題解決に資する具体的な対応方法について述べよ。


II-1-4 「生態系ネットワーク」の考え方を説明し、ネットワーク形成のための具体的対策を建設環境の技術士の立揚から2つ挙げて留意点を述べよ。


出題テーマは順応的管理、環境アセス、建設リサイクル、生態系保全の4つであり、このうち2問に解答しなければなりません。
II-1-1の順応的管理は、私が添削等で「自然環境ネタは継続的なモニタリングとこの結果に基づいたスパイラルアップが重要」と強調してきましたが、まさにこのことです。このテーマは分野という狭い範囲を超えていて、今回改正後の出題としては珍しいと思います。
II-1-2は環境影響評価法改正に関する問題。予想問題として取り上げていましたので、あれで勉強された方はよく書けたのではないかと思います。
II-1-3は毎度おなじみの建設リサイクル。課題は汚泥や木系廃棄物のリサイクル推進のため、解決が必要な課題を挙げればいいのかと思います。
II-1-4は生態系ネットワークの考え方という問題。これも私が添削等で強調していた「自然環境ネタは面的な連続性確保が重要」をスジとした解答がいいのではと思います。
問題II-2(応用能力)
こちらは予想通り解答2枚物の問題でした。他の科目はほとんど「ケースを想定した上で」等の仮定を条件設定に基づいた業務手順や留意点を問うものでした。

II-2-1 ある建設事業によって環境への影響が懸念される区域内に希少種が生育・生息している。あなたは建設環境の技術士として、工事実施に伴う希少種に対する影響を予測し、環境保全措置を検討することになった。建設事業と希少種を1種想定した上で、当該業務に関する以下の問いに答えよ。

(1)あなたが想定した建設事業と希少種を挙げよ。また,想定した建設事業の概要を述べよ。

(2)希少種に及ぼす環境影響として考えられる項目を2つ挙げ,その内容を希少種の特性との関連から述べよ。
 
(3)(2)で挙げた項目から1つ選び、影響を予測する手法を述べよ。 (4)(3)で選定した項目に対して考えられる環境保全措置を1つ挙げ、その内容を述べよ。また、当該環境保全措置を検討する際に留意すべき事項を1つ挙げよ。


 II-2-2 工事による生活環境への影響が懸念される建設事業において、影響についての調査・予測、環境保全措置の検討を行うに当たり、以下の問いに答えよ。
 
(1)建設事業の内容、及びその建設事業が実施される地域の状況を想定し、具体的に述べよ。

(2)懸念される環境影響について、影響を及ぼす要因及び影響を受ける環境要素(以下、環境項目という。)を挙げ、その理由を述べよ。
 
(3)(2)で挙げた環境項目を1つ選び、調査・予測を実施する手順を述べよ。 (4)(3)で選んだ環境項目について、実施することが適切と考えられる環境保全措置を説明せよ。


こちらの方は、「希少種保全対策」「生活環境保全措置」と科目全般に関わりのあるネタについての設問でした。ただ、改正説明会で試験委員が言っていたように、「業務芸歴があるかどうか」でかなり難易度が違う感じです。この辺、コンサルで普通に設計業務等に従事している人にとってはけっこう厳しいかもしれません。
II-2-1は希少種として、オオタカなりホトケドジョウなり挙げた上で、具体的な工事等を想定、このインパクトからの保全方策について述べるものです。経験が無くともなんか行けそうな気がします。
II-2-2は上記と同様に工事を想定した上、生活環境保全(騒音、振動、水質)について記述するものです。こちらは具体的な定量値(騒音なら何デシベル以下にするとか・・・)等の知識が必要であり、こちらはちょっと実務経験無しでは手が出せない気がします。
問題III(課題解決能力)
昨年までの建設一般のように「課題を3つ抽出した上解決策を書け」スタイルだと予測していましたが、むしろ総監に近いような、長文で、解答要求事項が細かい問題でした。
建設環境で特徴的なのは「建設環境の技術士として答えよ」という設問形式です。

III-1 我が国における総CO2排出量においては、都市における社会経済活動に起因することが大きい家庭部門やオフィスや商業等の業務部門と自動車・鉄道等の運輸部門における排出量が全体の約5割を占めている。このような状況を踏まえ、建設環境の技術士として以下の問いに答えよ。
 
(1)低炭素都市づくりを実現するための方策を3つ具体的に示し、各々の方策が低炭素に寄与する仕組みを述べよ。
 
(2)その方策のうち、あなたが重要と考えるもの1つについて、その理由を説明するとともに、その方策の実施に当たっての技術的課題を述べよ。
 
(3)上記の課題を解決するための技術的提案及びその提案の留意点やリスクについて述べよ。


III-2 東京湾、伊勢湾、大阪湾等の閉鎖性海城の水質改善に向けて、各海域で再生行動計画が策定され、関係機関が流入負荷削減対策等に取り組んでいる。しかしながら、貧酸素水塊の発生が解消されず、生物の発死を招く等の課題も残されている。このような状況を考慮して、建設環境の技術士として以下の問いに答えよ。
 
(1)閉鎖性海域の環境改善を図る上であなたが重要と考える目標について述べよ。
 
(2)上述した目標を達成するための対策を1つ挙げ、その対策の技術的課題を示せ。
 
(3)上記の課題を解決するための技術的提案を示すとともに、提案を実施する際の問題点、トラブルについて述べよ。


III-1は低炭素都市づくりです。それにしても低炭素都市はすごい出題頻度ですね。一昨年出たばかり(私はこれに解答しました)なのにまた出ました。余談ですが今年は都市計画でも出ています。もちろん解答はガイドラインに沿った内容を記述すればよいと思います。
III-2は閉鎖性水域の貧酸素水塊についてです。
貧酸素水塊とはずいぶんマニアックな用語を出してきたと思いましたが、要は俗語でいう青潮のことで、DO(用損酸素量)低下により生物が死滅してしまう状態です。課題と解決策はあくまで「閉鎖性水域の水質改善」を念頭に書けばいいと思います。
総論(建設環境)
建設環境、総体的には予想通りでした。但し、生活環境系より自然環境系のネタが重要視されている感じがします。このため従来の「鉄道環境」「道路環境」等を専門とする方々は、単なる騒音や振動等だけでなく、自然環境系の勉強も十分慕う絵で受験することが重要になってくると思います。

タグ : 建設環境 過去問

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