H21建設一般自己添削指導

これまでの3部門5科目の合格経験に基づき、貴方の技術士二次試験受験について徹底的にサポートさせていただきます。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
■はじめに
 「添削指導」なんてえらそうにしている身としては実にこっぱずかしい限りなんですが、私は昨年の二次試験筆記(科目は建設環境)において、(結構自信があったんだけど)見事に玉砕しました。
 それも、一般も専門もB すべて60点未満で不合格
 不幸中の幸いとして(筆記合格を確信していたので・・・)すべて解答は受験直後に復元してありますので、恥をしのんでこの分析でもしてみましょう。
 第1弾は建設一般です。
■問題
2008国土交通白書の特集が「地球温暖化防止」でした。
このため、一昨年(H20年度)に受験準備された方は間違いなく勉強していたネタであり、私も同様でした。
もう一問はシミュレーション解析ネタで、都市内水氾濫解析とかどっぷり浸かっていたのでこちらもいけそうな気がしましたが安易な方を選んでしまいました・・・。
II-1 地球温暖化を緩和するための低炭素社会について、以下の問いに解答せよ。
(1) 低炭素社会の実現に向け貢献できると考えられる社会資本整備の取り組みを3つ挙げ、それぞれについて概説せよ。
(2) 前項で述べた取り組みの1つを取り上げ、その推進にあたっての課題と解決策についてあなたの意見を述べよ。
■章立てと骨子
●はじめに
 ○地球温暖化問題、対策が急務なことを俯瞰的、簡潔に説明
●低炭素社会実現に向けた取り組み
 社会資本整備の取り組みとして以下の3つを挙げ概説
 ○水と緑のネットワーク構築
 ○未利用・未活用エネルギーの有効活用
 ○都市構造の集約化
●取り組み推進にあたっての課題と解決策
 「水と緑のネットワーク構築」を選んで解答
 ○課題
  ▽エコロジカルネットワークの形成
  ▽水と緑に関する知見の向上
  ▽維持管理まで考慮した取り組み
 ○解決策
  ▽エコロジカルネットワークの形成
   ▼連続した水と緑の空間を目指すことが重要
   ▼例えば河川と都市計画、公園と道路等、事業や管理者を横断した施策の推進
   ▼屋上や壁面、駐車場等の緑化への適切なインセンティブ付与等の制度整備
  ▽水と緑に関する知見の向上
   ▼従事者における水と緑に関する認識と知見の向上
   ▼緑化によるCO2 削減効果の定量化、ミティゲーション効果の科学的解明等、必要な技術の研究・開発
  ▽維持管理まで考慮した取り組み
   ▼地域や市民、NPO等の「新たな公」が計画段階から維持管理まで主体的に参画できる仕組み等
■解答全文
 上記の骨子に基づき作成した解答全文を以下に記載します。
1.はじめに
 CO2 を主体とした温室効果ガスによる地球温暖化が世界的な問題となっている。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が出した第4次報告書(2007年)では地球温暖化の進行はもはや「確定的」と断定している。低炭素社会実現に向けた取り組みが強く求められている。

2.低炭素社会実現に向けた取り組み
 低炭素型社会に向けた社会資本整備における取り組みとして、?水と緑のネットワーク構築、?未利用・未活用エネルギーの有効活用、?都市構造の集約化、の3つを挙げ概説する。

(1) 水と緑のネットワーク構築
 植物は、直接CO2 を吸収、直接的に温室効果ガスを低減する効果を有している。一方で、水と緑には、地球温暖化防止の他にも、生態系保全やヒートアイランド防止、潤いのある都市空間の提供や景観等、多様な機能がある。
 このため、社会資本整備を進めるにあたっては、山間部や里地、里山等ではいかに水と緑を保全するか、また、都市部等ではいかに水と緑の創造・再生を図るかに留意して、社会資本整備に水と緑のネットワーク構築を取り入れることが重要である。

(2) 未利用・未活用エネルギーの有効活用
 文化的で利便性の高い現代社会は、石油や石炭等化石燃料に負うところが大きい。しかしながら、「化石燃料に依存した社会」は地球温暖化進行の元凶であるとともに、地球に残された化石燃料には限りがある。
 以上により、原子力や水力等を再評価するとともに、風力や太陽光、小水力等の未利用エネルギーの活用や、下水汚泥、都市排熱や下水熱等、これまで捨てていた未活用エネルギーについて、この活用を図っていく取り組み等が求められている。

(3) 都市構造の集約化
 高度成長期からバブル期にかけて、我が国の多数の都市で市街地のスプロール化が進行、同時に発展したモータリゼーションにより「自動車に依存しなければ暮らせないまち」が大多数を占める状況となった。
 低炭素型社会に向けた取り組みとしては、都市構造の集約化を図り、あわせて地方公共交通の再生や中心市街地の活性化を進めることで「歩いて暮らせるまち」を目指すことも必要と考える。

3.取り組み推進にあたっての課題と解決策
 前項で挙げた3つの取り組みの中から「水と緑のネットワーク構築」を取り上げ、取り組み推進にあたっての課題及び対応策について私の意見を述べる。

(1) 課題
 良好な水と緑のネットワークの構築を図っていくための課題として、以下の3つを挙げる。
 1)エコロジカルネットワークの形成
 2)水と緑に関する知見の向上
 3)維持管理まで考慮した取り組み

(2) 解決策
1)エコロジカルネットワークの形成
 生態系保全に寄与できる、健全な水と緑の空間の実現には、連続した水と緑の空間を目指すことが重要である。エコロジカルネットワークの形成を図っていくためには以下に挙げるような施策を推進すべきと考える。
 ?例えば河川と都市計画、公園と道路等、事業や管理者を横断した施策の推進
 ?屋上や壁面、駐車場等の緑化への適切なインセンティブ付与等の制度整備

2)水と緑に関する知見の向上
 水と緑のネットワーク構築に従事する関係者(管理者やコンサルタント、施工業者等)における水と緑に関する認識と知見の向上に取り組む必要がある。また、緑化によるCO2 削減効果の定量化、ミティゲーション効果の科学的解明等、必要な技術の研究・開発を推進していくべきである。

3)維持管理まで考慮した取り組み
 計画、建設だけでなく、維持管理まで見越した取り組みが重要である、地域や市民、NPO等の「新たな公」が計画段階から維持管理まで主体的に参画できる仕組み等が求められている。
―以上―

■自己添削指導
 今見ても、解答の構成自体はそつなくまとまっていると思うし、決して題意をはずしたことも書いていない。
 但し、内容があまりにも平凡であるという面は否めない。
 地球温暖化対策イコール
  ○緑化推進
  ○未利用エネルギー
  ○コンパクトシティ

では、あまりにも単純で、芸がなさすぎる感じがする。
 詳述している緑化推進のための解決策(課題はこれでいいと思う)についても、一般的、抽象的な解決策のあり方が総論的に述べられているだけでインパクトが薄い。ここは詳述を求められている部分である。例えば具体的な実施事例と効果等を持ってきて詳細を述べるような方法がベターと考える。
 また、「未利用エネルギー活用」はともかく、「都市部の水と緑の保全・再生」「コンパクトシティ」を目指したところで、はたしてこれが本当にどれくらい温室効果ガス削減効果を有するかは疑念を抱かざるを得ない。
 「モーダルシフトに向けたインフラ整備施策」「都市部の渋滞削減のための基盤整備方策」などの方がより具体的、定量的な削減効果が期待できると考える。

 ということでこの筆者には3040点(B)を差し上げるので、見直し、速やかに再提出のこと・・・。
 それにしても、自分の解答への添削は、なんでもズケズケ指摘できていいですね。
 何はともあれ、技術士試験は絶対評価という建前だけど、実は相対評価だと確信しています。ドングリの背比べのような結果が予測されるような場合は、見方を変えた解答など、工夫が必要です。難しいけど・・・。
この記事へのコメント
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 

 | Copyright © 技術士受験徹底指導・詐欺士の添削塾 All rights reserved. | 

 / Template by 無料ブログ テンプレート カスタマイズ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。