平成25年度・出題の総括(都市及び地方計画)

これまでの3部門5科目の合格経験に基づき、貴方の技術士二次試験受験について徹底的にサポートさせていただきます。
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問題II-1 (専門知識)
解答2枚物の出題を予想していましたが、上下水道の専門問題のような1枚物が出題されました。
4つの異なる分野の設問が出されましたが、この中から2つ答えなければいけません。このため、他科目と同様、今後は「自分の専門以外についても勉強しておく」ということが強いられると思います。

II-1-1 良好な景観の形成に資する制度のうち、①法律に基づく「計画」、②法律に基づく「規制・誘導措置」、③事業・活動に対する支援措置に該当するものを1つずつ(計3つ)挙げ、それぞれの特徴を説明せよ。


II-1-2 密集市街地の整備改善に当たり、居住者特性を踏まえ、地区内における生活再建に関し公的賃貸住宅が果たす役割を述べよ。


II-1-3 大都市都心部の鉄道駅に隣接又は近接する拠点的な複合開発に関する交通計画を立案する際に考慮すべき事項とそれに対する具体的な対応方策を、以下の視点ごとに説明せよ。  視点① 周辺道路交通への影響の回避  視点② 歩行者環境の安全性・快適性の確保


II-1-4 都市における緑の保全・再生・創出の推進に当たり、生物多様性を確保する上で留意すべき事項を異なる視点から3つ挙げて説明せよ。


今年は「都市景観」「密集市街地対策の公営住宅」「交通計画」「緑のネットワーク」の4つがネタにされました。
II-1-1の景観は、①は景観計画の概要(景観法に規定、景観行政団体の位置付け等)、②は①や地区計画、景観条例などでの具体的な措置をひとつ、③はここに書いてあるいろいろな支援制度のうちひとつ書けばいいと思います。
II-1-2は私には難しいですね。木密解消のため区画整理事業をするとして、地区内にいた賃借人世帯(特に高齢単身世帯など)を受け入れるようなことが重要な役割だと思います。
II-1-3は①は域内交通と通過交通との分離等を書くのかな・・・。②は私ならユニバーサルデザイン(導線配慮・連続・スパイラルアップ)を書きますね。
II-1-4は「面的な連続性」「維持管理まで見据えた取り組み」で決まりです。
問題II-2(応用能力)
こちらは予想通り解答2枚物の問題でした。他の科目と同様、「担当責任者として業務を進めるに当たり」を条件設定に実務手順や留意点を問うものでした。


Ⅱ-2-1 「大都市圏近郊の都市において、社会経済状況の変化を踏まえて、都市全体の視点から、都市計画法による都市計画の変更の必要性を検証することとなった。あなたが、担当責任者として業務を進めるに当たり、土地利用又は都市施設に関する具体的都市計画を想定して、下記の内容について記述せよ。

(1)検証の対象とする都市計画と検証を行う背景

(2)検証の手順とその具体的内容

(3)業務を進める際に留意すべき事項


Ⅱ-2-2 あなたが、地方都市の中心市街地活性化計画と事業の担当責任者として業務を進めるに当たり、下記の内容について記述せよ。

(1)中心市街地活性化のために検討すべき課題とその背景

(2)課題を解決するための体制と検討手順

(3)業務を進める際に留意すべき事項


2問とも、完全に役所の都市行政マン向けですね。役所で「都市計画」「中心市街地活性化」を日々担当している人なら、準備無しでも毎日携わっている業務のことを書くだけでA標定レベルが狙えると思います。
逆に、コンサルの、それも公園・緑地が専門のランドスケープアーキテクトの人は想定で書くしかなく、非常につらい内容だと思います。
他の科目もそうですが、今後このII-2が、合格のため乗り越える必要がある大きな壁になっていきそうな気がします。


問題III(課題解決能力)
昨年までの建設一般のように「課題を3つ抽出した上解決策を書け」スタイルだと予測していましたが、むしろ総監に近いような、長文で、解答要求事項が細かい問題でした。


Ⅲ-1 東南海・南海地震など、全国で大きな地震の発生が想定されているが、中央防災会議においては、地震・津波に強いまちづくりの方向性が打ち出され、津波防災地域づくりに関する法律も制定されている。これらを踏まえて、都市部において、津波による被害に関するまちづくり上の対応策を検討するに当たり、必要な海岸保全施設等が整備されることを前提に、都市及び地方計画の技術士として以下の問いに答えよ。

(1)津波に強い都市とするために検討しなければならない課題を多面的な視点から述べよ。

(2)上記(1)の課題に対する総合的な解決策を述べよ。

(3)解決策を実現するに当たっての問題点と対応の考え方を述べよ。


Ⅲ-2 人口20万人程度の地方都市において、「都市の低炭素化の促進に関する法律」に基づく低炭素まちづくり計画を策定するに当たり、以下の問いに答えよ。

(1)具体的な都市を想定しその特性を述べた上で、それを踏まえた当該都市の低炭素まちづくり計画における目指すべき将来都市像を述べよ。

(2)次の①~④の分野から2つ選び、分野ごとに、(1) の低炭素まちづくり計画の将来都市像を実現するための具体的方策を提案し、その方策の実施により生じうる負の影響又は不確定な要素による問題と、それへの対処方法について延べよ。
 ①都市機能の集約化
 ②公共交通機関の利用促進
 ③建築物の低炭素化の促進
 ④緑地の保全及び緑化の推進


問題IIIは素直でした。
III-1は防災まちづくり、それも大震災津波ネタに絞ったもの。課題は私の2年前の建設一般と同じく、「ハザード(予想外力)の見直し」「最大クラスの津波にはハードとソフト連携による多重防御」「防災情報収集・提供手段の見直し」でも挙げればいいと思います。
III-2は、低炭素都市づくり、平成22年度に出て以来です。余談ですが今年は建設環境(こちらは平成23年以来)でも出ました。いや~、地球温暖化はやたり重要課題なんですね。人口20万人というと、ちょっとした県の県庁所在地のレベルだと思います。想定する都市をA市等とし、「A市は太平洋に面している、人口20万人を擁するB県の県庁所在地であり、高度成長期にスプロールが進み」とか条件設定してやると非常にわかりやすい解答が書けると思います。


総論(都市及び地方計画)
都市及び地方計画、総体的には出題ネタが素直な感じでした。但し、ランドスケープアーキテクトの方には、勉強不足だとちょっとつらい感じだったかな。

この記事へのコメント
詐欺士様
H25年度の筆記試験の分析、拝見させていただきました。ありがとうございます。私が予想していた2パターンのうちの出題パターン1でした。1枚ものの出題は、上下水道(下水)では良くある形式でしたので。H24年度以前に比べ、自分の専門以外の分野もしっかり勉強していないと厳しい感じがしました。また、選択科目Ⅱは時間的に厳しい感じがしました。(時間との戦い)骨子表を作成してから、答案を作成したのでは間に合わない感じがしました。問題としては、全体的には良問だったと思います。
2013/10/19(土) 08:44 | URL | あつ@都市計画 #RBgDPDE.[ 編集]
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