H21建設環境自己添削指導(その2)

これまでの3部門5科目の合格経験に基づき、貴方の技術士二次試験受験について徹底的にサポートさせていただきます。
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■はじめに
 本日も、昨年の解答の自己添削指導をしてみたいと思います。
 今日の問題は「設問I-2」で、本講座が対象としていない「建設環境」のものです。
 まあでも「地球温暖化対策関連」で「建設一般」となんとなく共通な面もあるジャンルの問題ですので、宜しければおつきあい下さい。
■問題
I-2 世界的なエネルギー・環境問題の情勢変化の下、我が国においても再生可能エネルギー利用拡大に向けた技術動向が注目されている。これら再生可能エネルギーの内、今後の普及拡大への期待が大きい「太陽光発電」、「風力発電」、「バイオマス発電」、「中小規模水力発電」、「太陽熱利用」の新エネルギーの中から、あなたが特に重要と考える技術を2つ選び、(1) その概要と利点について述べるとともに、(2) それぞれの課題と普及に向けた将来展望について、あなたの考えを述べよ。
■章立ての検討
 実は昨年暮れに、ある港湾管理者の「港湾施設における地球温暖化防止に向けた方策検討」みたいな業務を受注し、間接的ですが携わりました。守秘義務があるので細かくは述べられませんが、太陽光や風力による発電、NAS電池を用いた供給電力平準化等のFSを行いました。
 したがって、今ならもう少しつっこんだ解答が出来たかなと悔やんでいます。
※NASというスポーツジムは知っていますが、NAS電池なんて全く知りませんでした・・・。
 さて、設問に対応した章立ての設定です。
 当時は太陽光や風力は「NAS電池なんて知らないのでNASすべもない(超寒いオヤジギャグ・・・)」ので、下水関連とかで何となく知っている「バイオマス発電」と、前にプロポでネタにして書くため勉強したことのある(非特定でしたが・・・)小水力発電を選びました。
 設問は長ったらしい文章で、「概要」「利点」「課題」「普及に向けた将来展望」の4つを明確に求めています。したがって、これに素直にオウム返しする章立てとしました。
●はじめに
●バイオマス発電
 ○概要
 ○利点
 ○課題
 ○普及に向けた将来展望
●中小規模水力発電
 ○概要
 ○利点
 ○課題
 ○普及に向けた将来展望
■解答骨子の検討
●はじめに
産業革命以降化石燃料使いすぎ、IPCCがあおっているとおり地球温暖化進行は深刻、対策が急務。
以上を踏まえ「バイオマス発電」と「小水力発電」を選んで解答します。

●バイオマス発電
 ○概要
  △生物由来の物質を発酵して得られるエネルギー
  △代表例は下水処理場の汚泥消化タンク
 ○利点
  △生物由来なら何でも活用できる可能異性有り
  △下水汚泥、ゴミ、麦ワラや廃材もOK
  △以上により、エネルギー利用と廃棄物処理がいっぺんに可能
 ○課題
  △効率的な燃料転換技術の開発
  △農作物由来から廃棄物由来への転換
 ○普及に向けた将来展望
  △ゴミやワラなんかを材料にするのは技術が確立してないので技術開発を進めてコスト縮減を図る
  △ブラジルなんかで盛んなサトウキビなど食い物を材料にするのは食料受給と競合するのでゴミ主体に改めるべき

●中小水力発電
 ○概要
  △ダムなどによらず、身近な水流を活用(落差1m?数m)した発電システム
  △河川等の他、下水処理場の放流渠等でも試行
 ○利点
  △二酸化炭素等を全く排出しない
  △降雨量が多く急峻な国土を有する我が国にとって非常に合理的
 ○課題
  △個々の発電システムの高出力化は困難であり、多数の設置が必要
  △多数の発電システムからの集電設備整備
 ○普及に向けた将来展望
  △小水力発電は技術的には確立
  △普及促進のための施策(設置者へのインセンティブ付与制度等)必要
  △行政や電力会社等関係者が連携し、設置数の量的拡大を目指す
■解答全文
 以上の骨子に基づき論述した解答全文は、以下に示した通りです。
1.はじめに
 私たちは、現代社会において快適で利便性の高い生活を享受している。人類がこうした文化的な生活を営めるようになった背景には、人類に「エネルギーを利活用する能力」があったからだと言っても過言ではない。特に19世紀からは石炭、そして20世紀半ばからは石油と、化石燃料が現在の高度な文明社会構築に果たした役割は甚大なものがある。
 しかしながら、こうした長年にわたる化石燃料の燃焼により、地球を取り巻く温室効果ガスは大幅に増加している。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が2007年に示した第4次報告書では、地球温暖化の進行はもはや確定的であり、今後かなり規模の温暖化防止策を図ったとしても気候変動による災害発生リスク増大等は免れない状況としている。「化石燃料に依存した社会構造からの脱却」は、地球規模の大きな課題と考える。
 以上のようなことを踏まえ、設問に示された5つの新エネルギーの中から「バイオマス発電」と「中小規模水力発電」を選び、概要と利点、及び課題と普及に向けた将来展望について私の考えを記述する。

2.バイオマス発電
(1) 概要
 バイオマスエネルギーとは、生物由来の物質を発酵させることで得られるエネルギーの総称である。バイオマス発電の代表事例としては、各地の下水処理場で実施されている汚泥消化ガス発電等が挙げられる。
(2) 利点
 バイオマス燃料は、下水道汚泥の他、生物由来の有機物なら何からでも取り出せる可能性がある。このため、農業から排出されるワラ、家庭から出される生ゴミ、建設廃材の木材等を用いたシステムの場合等は、新エネルギーが有効活用できるとともに、廃棄物処理を兼ねる効果が期待できる。
(3) 課題
 バイオマス発電の普及促進に向けた課題として、次の2つを挙げる。
 ●効率的な燃料転換技術の開発
 ●農作物由来から廃棄物由来への転換
(4) 普及に向けた将来展望
 麦ワラや建設廃材からバイオマス燃料を得る技術が確立されておらず、現状ではコスト的に事業化が難しい状況である。普及に向けて、廃棄物由来のバイオマスを燃料に転換する技術開発を進めていく必要がある。
 一方、ブラジルや米国では農作物由来のバイオ燃料の活用が進んでいるが、これが世界の農作物市況に悪影響を与えている。世界の持続的発展を踏まえた場合、農作物由来から廃棄物等由来への転換を図っていくべきと考える。

3.中小規模水力発電
(1) 概要
 中小規模水力発電(以下小水力発電とする)とは、環境へのインパクトが大きいダムなどによらず、身近な水流を活用(落差1m?数m)した発電システムである。河川等の他、下水処理場の放流渠等でも試行されている。
(2) 利点
 小水力発電の大きな利点として、二酸化炭素等を全く排出しないことが挙げられる。また、降雨量が多く、なおかつ急峻な国土を有する我が国にとって非常に合理的な技術といえる。
(3) 課題
 小水力発電の普及促進に向けた課題として、次の2つを挙げる。
 ●個々の発電システムの高出力化は困難であり、多数の設置が必要である
 ●多数の発電システムからの集電設備整備
(4) 普及に向けた将来展望
 小水力発電は技術的には確立している。普及促進には設置者へのインセンティブ付与制度等の整備、集電設備構築等に行政や電力会社等関係者が連携して取り組み、設置数の量的拡大を目指す必要がある
―以上―

■自己添削指導
 論文の構成については、設問に素直に解答しており特に問題は見あたらない。
 しかしながら、バイオマス燃料に関しては「廃棄物の活用」も大きな利点のひとつではあるが、それ以上に「カーボンニュートラル」であることが最大の利点として挙げられる。しかしながら、この解答はこれに言及していない。大きなマイナスである。
 また、小水力発電普及に向けた課題として、集電設備や多数設置ということもなきにしもあらずではあるが、次に挙げるような大きな課題を見落としている。したがって、この解答は論点が大きくずれているとしかいわざるを得ない。これは大きな減点対象である。
 ●環境保護(環境保護の観点から「魚」などの動植物への影響度調査が必要な場合がある)
 ●投資に対する回収期間が比較的長い
 ●水利権の取得などをクリアする必要がある

▼参考資料(資源エネルギー庁の説明)
 以上により、貴殿には15点を与えるので、可及的速やかに再検討・再提出のこと!
添削指導ありがとうございました>>俺
どうやら専門B評価の原因は、この作文だったみたいですね。
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