平成26年度・出題の総括(建設環境)

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ちょっと現場に張り付く等によりPC利用環境に恵まれずおくれてしまっていましたが、平成26年度の出題総括の続きをしたいと思います。まずは建設環境です。
問題II-1 (専門知識)
昨年同様1枚物を2題解答する形式でした。
4つの異なる分野の設問が出されましたが、この中から2つ答えなければいけません。このため、「自分の専門以外についても勉強しておく」ということが強いられると思います。

II-1 次の4設問のうち2設問を選び解答せよ。


II-1-1 「生物多様性国家戦略2012-2020」において示されている生物多様性の4つの危機について、それぞれの危機を引き起こす要因と生物多様性への影響を説明せよ。
また、4つの危機のうち建設分野に関係の深いものを1つ選び、先に示した危機を引き起こす要因を対象に、必要と思われる対策の概要を述べよ。


II-1-2 ヒートアイランド現象の原因と考えられるものを3つに大別して、それらについて概説せよ。また、それぞれの原因を緩和するための建設分野における具体的対策を述べよ。
II-1-3 平成12年に「循環型社会形成推進基本法」が公布され,社会資本整備の面からも循環型祉会の構築が進められているところである。本法制定の背景を2つ述べよ。
また、建設分野において、循環型仕会の構築に重要と思われる施策とその概更を2つ述べよ。
II-1-4 湖沼や閉鎖性内湾の環境表す指標、下層溶存酸素量(以下、「下層DO」という。)が重要であるとの認識が高まってきている。下層DOが環境を表す指標として重要となってきた理由について述べよ。
対策の原理が異なる下層DO改善に係わる対策を2つ挙げ、それぞれの対策の原理を説明せよ。


今年は「生物多様性」「ヒートアイランド」「循環型社会」「閉鎖性水域における下層DO(溶存酸素量)低下」の4つがネタにされました。4問目以外は非常にオーソドックスなネタで、配布している問題集でも取り上げているものばかりでした。
II-1-1の生物多様性の解答は、「第1の危機(開発など人間活動による危機)」「 第2の危機(自然に対する働きかけの縮小による危機)」「第3の危機(人間により持ち込まれたものによる危機)」「第4の危機(地球環境の変化による危機)」の4つが簡潔に示されていればA評定です。
II-1-2はヒートアイランドをネタに取り上げています。原因3つは「開発行為に伴う緑地や水面減少」「高層建築密集に伴う風通しの悪さ」「エアコン稼働率向上」あたりではないでしょうか。
II-1-3は「循環型社会形成推進基本法」に基づいた循環型社会構築についてです。建設環境のほか環境部門でもおなじみのネタです。
II-1-4はなんともマニアックです。単なる閉鎖水域の水質悪化ではなく「下層溶存酸素量」ですか・・・。河川や下水道を専門とする私でもちょっと厳しい問題です。
問題II-2(応用能力)
昨年同様、解答2枚物の問題でした。昨年と異なり、他の科目と同様全問「あなたが業務を進めるに当たり」を条件設定に実務手順や留意点を問うものでした。

II-2 次の2設問のうち1設問を選び解答せよ。


II-2-1 山間部を事業実施想定区域とするある建設事業が計画されており、あなたはこの事業に係る計面段階配慮書手続を実施することとなった。'建設事業及び、当該事業に関し調査、予測、評価を行う計画段階配感事項(本設問では、事業完了後の環境影響に係る事項とする。)のうち特に重要と思われるものを1つ想定した上で、当該業務に関する以下の問いに答えよ。
(1)あなたが想定した建設事業の慨要と計画段階配慮事項を挙げよ。
(2)建設事業の事業特性、事業実施想定区域及びその周辺の地域特性に言及しつつ、(1)で挙げた計画段階配患事項を選定した理由を述ぺよ。
(3)事業特性、地域特性を踏まえつつ、(1)で挙げた計画段階配慮事項に係る調査の手法について具体的に説明せよ。
(4)(1)で挙げた計画段階配慮事項に係る調査、予測及び評価の結果を、それ以降の建設事業の具体化や環境影響評価手続にどのように反映・活用するのか、反映・活用場面を1つ挙げ、その内容を概説せよ。


II-2-2 公共工事の実施に当たって、自然由来の土壌汚染が確認された。当該工事における土壌汚染対策の責任者として業務を推進するに当たり、以下の問いに答えよ。
(1)想定する事業概要と立地条件及び具体的な土壌汚染の内容について記せ。
(2)本工事においては、近隣に処理事業者や処分揚等が無い。この条件下で対策を選定する手順を述べよ。
(3)上記の手順で選定された措置、その選定理由及び実施上の留意事項について述べよ。


こちらの方は、「環境アセスメント」「土壌汚染対策」とかなり限定されたネタについて、細かい解答指定などがある設問でした。取り上げられたネタからいって、実務経験がない人には相当苦労を強いられたと思います。コンサルで普通に計画・設計業務等に従事している人にとっては非常につらい出題だと思います。私自身、正直A評定レベルの解答は無理っぽいです。これを制するには自分の専門外の分野に関してもキチンと「仕事」を把握・学習することが必須だと思います。
問題III(課題解決能力)
昨年同様解答構成の細かい指定がある長文問題でした。

III 次の2問題のうち1問題を選び解答せよ。


III-1 大規模な津波・高潮・洪水等の自然災害に対する備えとして、事前防災・減災を推進することが必要となってきている。一方、我が国の生物多様性の損失はすぺての生態系に及んでおり、今後は、自然と共生できる事前防災・減災を進めていくことが重要になると考えられる。このような状況を考慮し、以下の問いに答えよ。
(1)事前防災・減災の取り組みを進めながら生物多様性の保全を図るために検討すぺき事項を多面的に記述せよ。
(2)(1)の検討すべき事項の中から、生物多様性の保全を図る上で、あなたが最も重要と考えるものを、他の事項との比較を行った上で1つ挙げ、その理由を論述せよ。
(3)(2)で挙げた事項に対する技術的課題を2つ挙げ、それぞれについて、解決するための技術的提案を具休的に述べよ。


III-2 我が国の社会資木ストックは、高度経済成長期などに集中的に整備され、今後急速に老朽化することが懸念されている。今後、真に必要な仕会資本壁備とのバランスを取りながら、如何に戦略的に維持管理・更新を行っていくかが問われている。同時に、この様な社会資本の更新の機会を捉えて、自然環境や生活環塊などへの配慮の取組を実施する必要がある。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1)社会資本の更新事業を1つ想定し、その概要を説明せよ。また、その更新事業を計画、実施する際に環境への配慮を図る観点から検討すべき疎題を、多面的な視点から複数挙げ、その内容について述べよ。
(2)上述した検討すべき課題のうち、あなたが最も重要と考えるものを1つ挙げ、その理由を説明するとともに、解決するための技術的提案を示せ。
(3)あなたの技術的提案がもたらす効果を具体的に示すとともに、想定されるリスクについても記述せよ。。


取り上げられたネタは「生態系に配慮した防災・減災」と「環境に配慮した社会資本の維持・更新」です。「防災・減災」「社秋資本の維持・更新」は、一昨年まであった建設一般の普遍的課題であり、見事にこれを踏襲しています。いずれの設問も他の科目同様「施策に伴う負の影響(リスク)」にも言及しています。今後、課題解決能力の問題では「負の影響」も必ず検討しておく必要があると思います。また、長文で解答指定事項が細かいため、記述前にまず「問題文は何を書けといっているのか」をきちんと把握した上で、適切な章立て等の構成を検討することが求めらると思います。
総論(建設環境)
建設環境は出題数が減った分、専門が細分化した技術者には難しくなったと感じます。特に応用能力では「環境アセス」か「土壌汚染対策」に精通した知識が求められます。「生物調査」や「河川」、「公園緑地」等を専門とする人にはかなり難しかったという感じです。来年以降もしばらくはこんな感じを踏襲すると考え準備した方が良さそうです。

タグ : 過去問 建設環境

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