平成26年度・出題の総括(下水道)

これまでの3部門5科目の合格経験に基づき、貴方の技術士二次試験受験について徹底的にサポートさせていただきます。
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問題II-1 (専門知識)
昨年同様1枚物を2題解答する形式でした。
特筆すべきは、これまで長年の伝統だった「A・B両グループからそれぞれ選んで答える」という縛りがなくなったことです。これまで、私のような下水道計画や管路設計を専門とする受験者でも、水処理についての問題を必ず選び答えなければなりませんでしたがこれがなくなったのです。私自身受験時には「Bグループ」に苦しんだ経験がありますので今後の受験者にとっては吉報といえるのではないでしょうか。

II-1 次の4設問のうち2設問を選び解答せよ。


II-1-1 地方公共団体における下水道事業経営の厳しい現状を踏まえて、経営基盤を強化するための取組について歳出・歳入の両面から述べよ。


II-1-2 下水管きょの施工法には、大きく分けて、開削工法、推進工法、シールド工法があるが、各工法の長所と短所を列挙せよ。
II-1-3 固形物滞留時間(SRT)の概念を活性汚泥法施設設計に用いることの意義を述べよ。また,活性汚泥法をSRTの大小に分類し、それぞれの特徴を述べよ。
II-1-4 下水汚泥の濃縮法として機械濃縮の方法を3つ挙げ、それぞれの方法の特徴と設備構成の概要を述べよ。


今年は「下水道経営」「下水道管きょの施工方法」「SRT(固形物滞留時間)」「汚泥の機械濃縮プロセス」の4つがネタにされました。1問目と2問目が旧Aグループ、3問目と4問目が旧Bグループに該当します。
II-1-1の下水道経営の解答は、人口減少や経済の低成長に伴う税収減等を簡単に嘆いた上、「維持管理の効率化、民活導入」や「企業会計への転換」等を歳入と歳出に分けてさらりと書いてあれば問題ない気がします。
II-1-2は受験者の多くを占める管路計画・設計技術者へのサービス問題ですね。無勉でも楽勝で書けると思います。
II-1-3は「SRT」を理解してなければ書けません。「SRTを長くとるとどうなるか」とかを的確に勉強しておく必要があります。
II-1-4は機械濃縮プロセスです。「遠心」「浮上」「ベルト式濾過」の3つが簡潔に説明できていればいいと思います。
問題II-2(応用能力)
昨年同様、解答2枚物の問題でした。昨年と異なり、他の科目と同様全問「あなたが業務を進めるに当たり」を条件設定に基づき実務手順や留意点を問うものでした。

II-2 次の2設問のうち1設問を選び解答せよ。


II-2-1 我が国では、高度経済成長期以降に下水道整備が急速に進められ、管路施設や処理場等の下水道ストックが増大している。今までに整備された下水道施設は、日々劣化し、老朽化等による道路陥没の発生や処理機能の停止に陥る危険性があり、日常生活や社会活動への重大な影響が懸念されている。
今後,さらに増加する下水道ストックや老朽化する下水道施設全体を将来にわたって適切に維持管理・改築・修繕していくための手法として、ストックマネジメントが着目されている。あなたが施設管理の担当責任者としてストックマネジメントを導入、実践する場合、下記の内容について記述せよ。
(1)導入により期待される効果
(2)業務を進める場合の手順
(3)業務を進める際に留意すべき事項


II-2-2 1995年の阪神・淡路大震災、2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災と、日本各地で頻繁に地震災害が起きている。
一方、2001年のニューヨークWTCテロ以来、BCP(業務継続計画)は、企業の危機管理対策として重要な地位を占め、現在では、国や地方公共団体も、災害時などの危機に対応して行政サービス業務を継続することを目的とする公共版BCP(自治体BCP)の策定に取り組み始めた。
あなたが、地方公共団体で下水道BCPの策定業務を進める担当者であるとして、下記の内容について記述せよ,
(1)下水道BCP策定の手順と留意点
(2)下水道BCP策定に当たり全庁BCP、地域防災計画と調整すべき事項
(3)下水道BCP策定後、継続的に改善させていくために必要な事項。


こちらの方は、「ストックマネジメント」「BCP」と大方の予想通りのネタについて、細かい解答指定などがある設問でした。他の科目と比較して、ダイレクトでストレートな出題だったと思いますので平均点は高そうです。
問題III(課題解決能力)
昨年同様解答構成の細かい指定がある長文問題でした。

III 次の2問題のうち1問題を選び解答せよ。


III-1 我が国の下水道による処理人口普及率は、平成24年度末現在で76.3%(福島県を除く)に達しているが、全国においては未だに多くの未普及地域が存在しており、その早急かつ効率的な解消が求められている。このような状況を考慮し、下水道の技術者として以下の問いに答えよ。
(1)未普及地域が未だに多数存在する要因を列挙するとともに、早期解消を図るために検討しなければならない事項を多様な視点から述べよ。
(2)上述した検討しなければならない事項の中から、あなたが特に重要と考える技術的課題を2つ挙げ、解決するための技術的提案を示せ。
(3)あなたの技術的提案がもたらす効果を具体的に示すとともに、実行する際のリスクや留意点について述べよ。。


III-2 現在、我が国の下水道事業は多岐にわたる課題に直面する中、質が高く持続可能な下水道事業を維持し、さらに向上させていくことが求められている。一方、近年のICT(情報通信技術)の普及拡大には著しいものがある。このような状況を踏まえ、ICTを活用して健全な下水道事業の運営をするための方策について、以下の問いに答えよ。
(1)下水道事業運営に関する現状と課題について、下水道施設、経営、組織体制の3つの観点から幅広く述べよ。
(2)上述した課題のうち、ICTにより解決可能と思われる課題を2つ挙げ、それぞれについてICTを活用した解決策を提案せよ。
(3)あなたの提案がもたらす効果を示すとともに、そこに潜むリスクについて述べよ。


取り上げられたネタは「未普及地域の解消」と「ICT活用による持続的な下水道運営」です。
前者はこの高普及率時代では意外でした。でも、全県構想見直しマニュアルの改定や汚水整備クイックプラン等のネタもありますので、これらに沿った記述ができていればいいのかなと思います。
後者については、私自身は新下水道ビジョンが出されたこともあり「持続的な下水道運営」がネタにされると確信していましたが、「ICT」を条件にされるとは・・・。GIS活用や雨水管理計画における制御等だけをネタに書くのはかなりつらそうです。いずれの設問も他の科目同様「施策に伴う負の影響(リスク)」にも言及しています。今後、課題解決能力の問題では「負の影響」も必ず検討しておく必要があると思います。また、長文で解答指定事項が細かいため、記述前にまず「問題文は何を書けといっているのか」をきちんと把握した上で、適切な章立て等の構成を検討することが求めらると思います。
総論(建設環境)
下水道はなんといっても「A・B両グループに答える必要はない」が大きいです。来年以降もしばらくは踏襲すると考えて良いと思います。

タグ : 予想問題 下水道

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