専門とする事項

これまでの3部門5科目の合格経験に基づき、貴方の技術士二次試験受験について徹底的にサポートさせていただきます。
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技術士二次試験の受験申し込みに当たっては、受験する「技術部門」と「専門科目」のほかに「専門とする事項」を届けでなければなりません。
今日は、この「専門とする事項」について考察したいと思います。


「専門とする事項」は、受験する部門や科目によって、ちょっと位置づけが違う感じがします。


■試験官の専門毎の受験者振り分け有無について
建設部門の受験者数の多い科目では、届け出があった「専門とする事項」により受験者毎の試験官の振り分けがなされていると推察されます。専門とする事項に書いた内容のスペシャリストが試験官として当たるのです。


「河川、砂防及び海岸・海洋」は「道路」や「鋼構造及びコンクリート」と同様、例年受験者数の非常に多い科目です。そして、私が河川で受験したとき、あとでわかったんですが、主任試験官は某河川事務所の所長サンでした。同僚の事例を収集しても「リバフロ財団の研究員」とか「○○大学河川工学研究室のセンセイ」とか、やはり河川関係の専門家のケースがほとんどでした。


「都市及び地方計画」は、私の事例では「大学の先生みたいな初老の方」と「イケメンの若手国交省キャリア風の人」でした。
私は専門とする事項を「水辺空間整備」としました。なので、河川のような振り分けがあれば、ランドスケープアーキテクトとか緑化政策のスペシャリスト役人等ということになると思いますが、少なくとも「見た目」はそんな風ではありませんでした。
口頭試問における質問も、公園緑地だけでなく、景観施策やら公共事業コスト縮減の取り組みやら、都市計画分野全体を範疇としたモノでした。都市計画では「試験官の専門毎の受験者振り分け」は行われていないのかもしれません。
※この辺、ご存じの方がいたらご教授頂けたら幸いです


下水道、こちらも計画、管きょ、処理施設、いずれが専門でも全ての分野を対象とした質問が来ます。また、(これは総監の時だったのですが)「私は下水道計画は専門ではないのですが」と前置きした試験官がいました。
下水道ではおそらく100%「試験官の専門毎の受験者振り分け」は行われていないと思います。


■専門とする事項の決め方
それでは、受験に当たり「専門とする事項」を何にするかについて、私見を述べたいと思います。


◆下水道
下水道の専門とする事項については、以下に挙げる6つの例示があります。
 ○下水道計画
 ○流域管理
 ○下水渠
 ○下水処理
 ○廃水処理
 ○その他の下水道に関する事項

私が受験した頃はこの中(一番下を除く)から選ぶのが当たり前でした。
でも流域管理なんて無かったような気がします。
今もまず、これ以外のモノを考えて記載する必要はあまりない気がします。一例を挙げると以下の通りです。
○下水道計画
 ・役所やコンサルで下水道計画をしている
○下水渠
 ・役所で下水道管路工事の設計、積算、施工管理をしている
 ・コンサルで下水道管路工事の設計をしている
 ・建設業者で下水道管路工事の施工管理をしている
 ・建設業者、公益法人等で下水道管路工事に関する研究開発をしている
 ・役所や維持管理業者で下水道管路施設の維持管理をしている
○下水処理
 ・役所で下水処理施設の設計、積算、施工管理をしている
 ・コンサルで下水処理施設の設計をしている
 ・建設業者で下水処理施設の施工管理をしている
 ・建設業者、プラントメーカー、公益法人等で下水処理施設に関する研究開発をしている
 ・維持管理業者で下水処理施設の維持管理をしている

あと、この中にないとなると、ICT関連ですかね。
コンピュータを使った下水道の流出解析とか、下水道台帳システムの開発とか、処理プラント運転の最適化システムの設計とか。
こういう場合は下にある河川に習って「下水道情報」等という造語を使用するのもいいかもしれません。


◆都市及び地方計画
都市及び地方計画の専門とする事項については、以下に挙げる7つの例示があります。
 ○国土計画
 ○土地利用計画
 ○都市交通施設計画
 ○公園緑地
 ○市街地整備
 ○地域計画
 ○その他の都市及び地方計画に関する事項
以上について、一例を挙げると以下の通りです。
○国土計画
 ・役所やコンサルで国土計画がらみの業務をしている
○土地利用計画
 ・役所やコンサルで都市計画(主に線引き、用途指定など)に従事している
○都市交通施設計画
 ・役所やコンサルで道路や鉄道の計画に従事している
 ・役所やコンサルで道路交通シミュレーションなどによる需要予測をしている
 ・役所やコンサルで交通計画を担当している
○公園緑地
 ・コンサルで公園緑地の計画、設計をしている
 ・役所で公園緑地の計画、設計、積算、施工管理、維持管理をしている
 ・維持管理業者、NPO等で公園緑地の維持管理をしている
○市街地整備
 ・コンサル、役所、土地区画整理事務所等で区画整理に従事している
 ・不動産デベロッパーで都市開発に従事している
○地域計画
 ・役所やコンサルで都市計画に従事している
 ・役所やNPO、コンサルで地域活性化に向けた業務に従事している

やはりこの中から選ぶのが原則ですが、どうしてもしっくりこない場合はもちろん作っても構いません。
都市計画の場合、範囲が広いので造語で対応するケースも多そうです。
私は、公園緑地じゃなく河川関係の空間整備しか経験がないことから、「水辺空間整備」という造語を作り合格できました。
特に業務経歴により専門性を持たせたい場合は、造語も非常に有効ではないかと思います。


◆河川、砂防及び海岸・海洋
河川、砂防及び海岸・海洋の場合は、「河川」「ダム」「砂防地すべり」「海岸・海洋」にキッチリ分類されると思います。
但し、「河川」と「ダム」は分けていないと思われます。治水利水計画なんて同じですし、ダムについての質問があったとの話は河川受験者でも良く聞きます。
以上により、原則として以下の項目から選ぶのがよいかもしれません。
 ○治水・利水計画
 ○治水・利水施設
 ○河川構造物
 ○河川情報
 ○砂防
 ○その他の河川に関する事項
 ○地すべり防止
 ○海岸保全計画
 ○海岸施設
 ○海岸及び海洋構造物
 ○その他の海岸・海洋に関する事項
一例を挙げると以下の通りです。
○治水・利水計画
 ・役所やコンサルで河川計画に従事している
 ・役所やコンサルでダム計画に従事している
○治水・利水施設
 ・コンサルでダムの調査、計画、設計をしている
 ・役所でダムの調査、計画、設計、施工管理、維持管理をしている
 ・建設業者でダムの施工管理をしている
 ・維持管理業者でダムの維持管理をしている
 ・建設業者や公益法人でダム建設や維持管理に関する研究開発をしている
○河川構造物
 ・コンサルで河川構造物の調査、計画、設計をしている
 ・役所で河川構造物の調査、計画、設計、施工管理、維持管理をしている
 ・建設業者で河川構造物の施工管理をしている
 ・建設業者や維持管理業者で河川構造物の維持管理をしている
○河川情報
 ・役所、コンサル、メーカーで河川管理の情報システム開発をしている
 ・役所やコンサルで氾濫シミュレーションシステムによる解析をしている
 ・メーカーや公益法人で河川情報システムに関する技術開発をしている
○砂防
 ・役所で砂防施設の計画、設計、施工管理、維持管理をしている
 ・コンサルで砂防施設の計画、設計をしている
 ・建設業者やメーカーで砂防施設の施工管理をしている
 ・建設業者やメーカー、公益法人で砂防施設に関する研究開発をしている
○地すべり防止
 ・役所で地すべり防止施設の調査、計画、設計、施工管理、維持管理や点検をしている
 ・コンサルで地すべり防止施設の調査、計画、設計、点検をしている
 ・建設業者で地すべり防止施設の施工管理、点検をしている
 ・建設業者やメーカー、公益法人で地すべり防止施設に関する研究開発をしている
○海岸保全計画
 ・役所やコンサルで海岸保全計画に従事している
○海岸施設
 ・役所で海岸施設の計画、設計、施工管理、維持管理をしている
 ・コンサルで海岸施設の計画、設計をしている
 ・建設業者で海岸施設の施工管理をしている
 ・建設業者やメーカー、公益法人で海岸施設に関する研究開発をしている
○海岸及び海洋構造物
 ・コンサルで海岸及び海洋構造物の調査、計画、設計をしている
 ・役所で海岸及び海洋構造物の調査、計画、設計、施工管理、維持管理をしている
 ・建設業者で海岸及び海洋構造物の施工管理をしている
 ・建設業者や維持管理業者で海岸及び海洋構造物の維持管理をしている

以上でほぼ網羅されているかというと、そうとも言えません。
例えば河川環境管理計画とかやっている人は、「建設環境」のほか「河川、砂防及び海岸・海洋」でも十分受験可能です。この場合、「河川環境」でも良いと思います。
また、河川砂防技術基準に記載のある「急傾斜地崩壊防止施設」がありません。
これが専門とする人が受験する場合は、「急傾斜地崩壊防止施設」と造語しなければなりませんね。

タグ : 技術士 申し込み

この記事へのコメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011/04/26(火) 21:55 | | #[ 編集]
都市計画受験生様
亀レスになってしまいますが・・・
貴殿の実績では、公園緑地の経験はこの科目で認められます。
後はこの分野でいかに深く携わられていたかですね。
また、sukiyakiの掲示板でも似たような回答がありましたが、住民参加とかのプロセスがあれば実施設計レベルでも認められる可能性が高いです。
http://16611.webspace.ne.jp/rental/img_bbs2/bbs.php?pid=16611&mode=r&no=27203&mode2=tree

> 私の都市計画の業務実績は、計画業務の経験がなく、都市施設(公園緑地、電線共同溝、区画整理事業の整地・外溝等)の実施設計のみです。実施設計段階での施設配置計画では、口頭試験の経験業務とするには厳しいでしょうか?
2011/05/09(月) 09:19 | URL | 詐欺士 #-[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2012/04/03(火) 14:36 | | #[ 編集]
> 自分は、河川改修に伴う護岸設計や排水工設計を主に行っています。
> 専門とする事項は、『その他の河川に関する事項』でよろしいでしょうか?
護岸や築堤は河川構造物の9割以上を占める部分です。
「河川構造物設計」、あるいは単に技術士会のひな形どおり「河川構造物」で良いと思います。
2012/04/04(水) 11:06 | URL | 詐欺士 #-[ 編集]
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